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DX導入の6つのメリット|導入時の注意点と成功させるコツ

 

近年、IT技術の進化とともに企業に積極的にDXを導入することが勧められています。しかしDX導入に関してあまり知識がない、メリットがよく分からない方もいるのではないでしょうか。費用面や技術的な問題でDX導入に舵を切れない企業もあるでしょう。

社内にDXを導入すると業務効率の向上が期待できます。そこでこの記事ではDXを導入することによって得られるメリットや、DX導入を成功に導くコツ、気になる費用面などについて解説します。今までいろいろな問題のために導入を見送ってきた方も、今一度ご検討の余地がある内容です。

▼更にDXについて詳しく知るには?
DXとはどのようなもの?導入が求められる理由やメリット・デメリットを解説

▼社内のデータをAI化するには?
ノーコードAIツールUMWELT紹介ページ(活用事例あり)

業務のDX化は何を意味する?


DXとは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメンション))の略称です。「ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」として2004年にスウェーデン(ウメオ大学)のエリック・ストルターマン教授によって提唱されました。

現在一般的に広くいわれるDX化とは「業務にデジタル技術を積極的に取り入れて、業務の効率化や生産性の向上を目指す」というものです。経済産業省はDXを推進するガイドラインを策定し、以下のような定義を設けています。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」

経済産業省

ITの力をビジネスに活用し生活に浸透させることで企業に利益をもたらすだけでなく、新しいサービスや製品の登場によって人々の暮らしも豊かになります。また、少子高齢化による労働力人口減少の課題解決の糸口となることも期待を寄せられている取り組みです。企業はDX化を目指し環境や仕組みの構築化に精力的に取り組む必要があるといえます。

DX導入によるメリット


企業にDXを導入すると、生産性向上や新たなビジネスチャンスの拡大につながります。同時に、企業利益だけでなく従業員や顧客の満足度・安心感といったものも上昇する傾向です。これからの時代の経営戦略としてDXの導入は無視できないテーマでしょう。

1.生産性の向上

DX導入によって大きな生産性の向上が期待できます。これまで人間が担っていた業務を棚卸しして、分散していた業務の統合や見直し、自動化できる業務のデジタル化が実現すれば、業務効率が上がり生産性の向上が見込めるでしょう。

AIによる確かなデータに基づいた経営戦略を立てることができ、作業時間の短縮や人件費、ミスなどが減ることで同時にコスト削減も叶います。

2.新しいビジネスの創出

最先端のテクノロジーの活用で、新たなビジネスモデルやサービスを創出できる可能性が広がります。現状でも既に多くの企業がDX導入によって成果を形にしてきました。

・需要予測に基づく経営戦略
・視聴傾向からプレイリストを作成するサービスを展開
・実店舗とネットショップをリンクさせることで増収増益を達成
・フルリモートへのシフト

今後もさまざまなサービスや事業が誕生するでしょう。事業の効率化・拡大にDX導入は欠かせないものとなりつつあります。

3.BCP(事業継続計画)対策

BCP(Business Continuity Plan)対策とは、災害などの緊急事態時やシステム障害などの不測の危機的状況下にあっても、重要な業務を継続できるような体制を用意しておくことです。事業の停滞は損失となり、企業の存続に関わります。リスクに備えた業務計画と遂行が重要です。

事業をDX化すると、クラウドを活用した業務の分散化やテレワークの強化などが可能になり、個々の従業員が社会情勢や本社の状況に左右されることなく業務を進めることができます。いつでも安定した労働環境があることで従業員も安心して働くことができ、顧客からの信頼度も上がるでしょう。

4.市場変化への対応

昨今は消費者の購買意欲・行動に大きな変化がみられるようになり、それに伴った戦略を立てる必要があります。時には消費活動の変化に即した事業モデルに変化させることも必要です。

需要予測ツールなどを使いサービスの方向性を見定めることが可能になります。行動履歴から傾向を把握し、情報やサービスを提供するなど、消費者のニーズの変化に対応しやすくなるでしょう。

5.管理システムの改善

DX化の過程で、これまでの古いシステムを最新のものに交換する必要が出てくることがあります。社内独自の古くて使いにくいシステムは属人化している業務も多く、現代のデジタル社会にはそぐわないかもしれません。DX導入が、手を付け難かった社内システムを見直すきっかけになり、より管理しやすいシステムに一新できます。

6.働き方改革の推進

働き方改革は大企業だけではなく中小企業にとっても大きな課題です。厚生労働省は働き方改革の取り組みとして「労働時間の見直し」「待遇格差の是正」「柔軟な労働環境の整備」「ダイバーシティの促進」などを掲げています。

・テレワークの導入
・人が行う必要のない単純な仕事の自動化
・人材不足の解消
・情報の一元化(情報の可視化)

以上はDX化によって期待できる効果の一例ですが、DXは働き方改革とも密接な関係にあり、DX化によってビジネスモデルを変革するメリットが大きいことが分かります。

DXを導入する際の注意点


2025年までにDXを実現できなければ、年間12兆円の損失が生じるという試算があります。2027年のSAP ERPが保守期限を迎えることをはじめ、IT人材の確保が難しいことや社内スキル不足により既存の形態では対応できなくなるためです。具体的にどういった問題が生じるのか見てみましょう。

1.DXの重要性を理解する

まず経営者自身がDX化の重要性を理解していないケースがあります。これまでのシステムでは次代の経営戦略としては不足していることを認識し、具体的にデジタル化を検討していかなければなりません。

そして経営者やシステム運営の中心となる社員だけではなく関わる従業員全員が理解を示し、積極的に取り入れていく姿勢を作る必要があります。

2.運用体制の整備

既存のシステムは属人化しているケースがみられ、技術者の後継は古いシステムを全て把握することは難しく、新たに運用を任せられない問題が発生します。システムの運用はできているけれど、中身は不明であるというブラックボックスとなることもしばしばです。

また、長い年月をかけて更新、改善を続けてきたシステムは新しい仕組みに対応できない懸念もあります。

3.システム運用の人材確保

システム運用にはIT人材、マネジメントスキルを持つ人材の育成・確保が欠かせません。今後は少子高齢化による労働力人口の減少、IT人材不足により人材獲得の競争は激しくなることが予想されます。

DX導入にはデジタル技術に長けた人材が必要です。DX化を推進し、適正な運営を継続できるスキルを併せ持つ人材を確保しておかなければなりません。

4.導入資金の設定

DXの推進に充てられる資金は企業によって異なります。導入に掛かる資金を捻出できない企業も多く、費用がネックになりDX化の妨げとなっているのが現状です。また、導入に踏み切ったとしても、ランニングコストが高額であったり人材育成にも資金が掛かったりすることで、中途半端な取り組みとなってしまう企業も少なくありません。

5.ミッションを明確化する

デジタルソリューションを導入することがDX化のゴールではありません。DXとは経営戦略手段のひとつであり、目標があってこそ成功するものです。自社がDX化することによって何を実現したいのか、またどこからDXを取り入れられるかを検証し明確にしなければ、たとえDXを導入したとしても失敗に終わる可能性が高くなるでしょう。

DX導入を成功させるコツ


DXはただ導入すればよいというものではありません。目標を明確にし、技術面への適切な投資、担当技術者の確保と人材育成が必要であることを認識しておきましょう。そして導入後は適正な運用をしていくことが大切です。

1.IT投資の必要性を認識する

未来への投資としてIT部門への投資が不可欠です。現状の基幹システムの保守運営に掛かる資金を削減するのは難しいことかもしれません。しかしDX推進を進めるには、思い切った攻めの投資も必要であることを認識しておきましょう。

どうしても予算が確保できなければ、スモールスタートから進め徐々に浸透させていくのも手です。DXを取り入れる際に利用できる「IT導入補助金」なども積極的に利用しましょう。

2.経営目標を設定する

DX導入の成功は、具体的な経営戦略を立てるところから始まります。業務の効率化とひとことにいっても「自動化による省人化」「業務のプロセス改善」「ITコストの削減」など改善できる内容はさまざまですが、それによって得られるメリットは企業によって異なるものです。

自社の業務の中で何をテーマに取り組むのか決め、その目標を明確にすることが成功への鍵となるでしょう。

3.必要な人材を確保する

今後IT人材が大きく不足することが懸念されています。自社の問題が表面化してから人材を確保するのでは遅く、長期的に未来を見据え人材の確保と育成に取り組み、運用体制を整えておくことが重要です。

また、DX化にはITスキルさえあればよいというわけではなく、専門スキルを持つエンジニアのほかに事業全体の変革を成していける人材も必須になります。

4.適切なツールを選択する

業務を一からDX化するためには膨大な知識と技術が必要です。時間的にも数か月、あるいは年単位で進めることもあるでしょう。

しかし現在は、DX化に必要なツールを提供し、導入のハードルを低くしてくれるサービスがあります。システムの開発期間が不要なため、時間的にも技術面でも導入しやすいでしょう。そのようなサービスやツールを活用するのもひとつの方法です。

DX化ツールを導入する際のポイント

DX化ツールの種類はさまざまですが、成功のポイントは自社に導入できそうなところから取り入れることです。スモールステップで進め、徐々に社内全体のDX化を目指せます。ツールの一例を見てみましょう。

・オンラインストレージ:クラウド型のドキュメント管理ツールを使えば、重くなりがちな自社サーバーを圧迫することなく保存、ダウンロード、共有が可能になります。

・マーケティング予測ツール:AIを活用し、過剰在庫や在庫欠品を防ぎ、保有在庫の適正化を図ることができます。また、欠品による機会損失も予防できます。

・RPAツール:人が行う必要のない単純作業を機械化することで、ヒューマンエラーを無くし、リソースを別の業務に充てることができます

・チャットツール・オンライン会議ツール:社内外の連絡手段に利用できる他、大人数での会議や商談など幅広い活用が可能です。

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アルゴリズムは各部署で必要なものだけを構築でき、さらにひとつのプラットフォームで共有し活用が可能です。アルゴリズムツールを組み合わせることで、使いやすく汎用性の高いツールとして活用できます。データ形式に依存しないため、部署ごとに保存形式が違っても問題ありません。社員一丸となって全社的なDX推進が目指せます。

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まとめ


社会情勢の変化や時代の流れとともに企業には早急なDX化導入が求められています。DXの導入により得られるメリットは、変化する顧客ニーズへの対応、在庫管理の適正化、新たなビジネスの創生など数多くあり、企業にとって投資する価値の高いものであるといえるでしょう。

現状では技術者や費用の面で導入に踏み切れないケースが多くありました。これまでDX化を先送りしていた企業も、TRYETINGのUMWELTなら業務のDX化が叶います。サービスについてご興味のある企業担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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