【アルプススチール様】UMWELT活用事例|補助金の活用でAI導入、在庫削減へ

INDUSTRY 産業
製造業
LAUNCH 公開
2023.03
TYPE 技術
  • 在庫管理
  • 需要予測

problem クライアントの課題

アルプススチール様について

アルプススチール様は、最終完成品までを作ることのできるトータルメーカーとして、オフィスをはじめ幅広い分野にオフィス施設用家具を展開する会社です。今回、補助金の活用でUMWELTをご導入頂き、在庫削減へ繋げるまでのストーリーを担当の長谷川様にお伺いしました。

UMWELT導入のきっかけは?

ー今回のIT導入補助金を活用してのAIツールの導入ですが、そもそも予測ツールを導入しようと考えたきっかけはなんでしょうか。

長谷川:一昨年、スタートアップ企業の方が自社の仕事内容を発表する、中部経済産業局さん主催のイベントがあったんですね。そのときにTRYETINGの社長がいらっしゃっていて、プレゼンされたんですよ。そのときに、間違いなく在庫が減りますとおっしゃっていたことに強く心を打たれまして、お願いするということに至りました。

当時社長との接点はありませんでしたが、中部経済産業局の方が仲立ちしてくれまして、「どこか気になるお方、会社はございましたか?」ということだったので、御社のお名前を出して、それで去年、鍵谷さんたちにお越しいただいてスタートしていったという流れになります。

ー在庫削減というところに魅力を感じたということですね。

長谷川:はい。その言葉のインパクトが非常に強くて。あとはその次の段階として、弊社では営業を中心に、どの品番をいくつ作るかなどの製造に対するオーダーを作っているんですね。それがアナログ的なんですよね。ですから営業的な勘と、過去の発注実績でやはり当たり外れがあるわけです。売れると思っていたものが売れなかったとか、売れないと思っていたけど売れたとかがやはりあるわけです。その精度を上げていきたいなと。それによって、簡単に言うと、売れるものを売れるだけ作れるようにしたい。という考えがずっとありました。在庫を削減できますということで、「よしこれだ!」ということで決めました。

ーUMWELTを導入いただいた理由にも繋がってきますが、他社製品と比較したことはありますか?

長谷川:参加したイベントでは、全部でたしか6社ぐらいプレゼンされていたかと思うのですが、あとの5社は私どもの会社のニーズとは少し違いました。ニーズに近いものもありましたが、やはり御社の製品が一番気に入ったということですね。

ーありがとうございます。そのプレゼンのイベント以外に、御社の中で、発注計画の精度を上げていくために何かシステムを導入しようという話はあったのでしょうか?

長谷川:社内的にはありませんでした。御社にひとめぼれみたいな感じです。

ー今回の弊社製品の導入で解決したい課題は、やはり先程もおっしゃっていた在庫管理でしょうか。

長谷川:そうですね。在庫が過多になったり無くなってしまったり、品番によって差が出ていたことを解消したいということです。どうしても資金がいりますので、過剰に作って手元資金を薄くしたくないというのもあります。そのためその精度を上げたいということですね。

solution TRYETINGの解決策

「何をいくつ作るか」に費やす時間を減らす

ー今回補助金でツールを導入をしてみて約3ヶ月経ちますが、使ってみて率直にどうでしょうか。思っていた課題について解決になりそうでしょうか。

長谷川:まだ結果を検証する段階には至っていない状況ですね。データが揃っていないという理由もあります。使い勝手などはまだ詳細は分からないところですが、弊社の従業員としても、ひとまずいけるのではないかという感触ですね。現在、オーダーを出している営業とそれをもとにして工程を組む製造のところで、不満の意見などは出てきていませんので良いのかなと思っています。

ー今後、弊社の取り組みをより活発化させていくということですね。

長谷川:そうですね。

ーツールを導入して生まれた時間はどのように活用していきますか?

長谷川:先程も申し上げたように、営業がベースになっていますので、営業が今まで時間を取られていた、「何をいくつ作るか」ということに費やす時間を減らすことができます。ですので、本来の営業業務に専念することが出来るというメリットがありますね。もともと弊社の営業からもこういった作業は煩雑で、その分営業に専念させてほしいという意見があったという経緯もあります。

ー計画を立てるのに平均でどれぐらいのお時間がかかっているのでしょうか?

長谷川:弊社の場合、オーダーを出す工場というのが第一工場と第三工場とあるのですが、そこに対して営業と製造でのすり合わせがだいたい半日から一日、毎月かかってきています。その後、営業の方で改めて検討する時間もありますので、営業としては月のうち10%ぐらい計画作業に工数をかけていると思います。営業1人が担当しているわけではなく、4人で担当をしているため、10%×4というご理解で良いかと思います。

ーできた時間は本来の営業というお仕事に費やしていきたいということですね。

長谷川:以前はベテランの者に任せていたのですが、そのベテランの者が引退することとなり、中堅どころに任せたのですが渋々だったんですね。そのため、「代わりにやってもらうけれど、その事務処理や対応の仕事は無くしていく」と約束していました。実際、手探り状態だったんです。言ったはいいけれど、どうしようかなという。そこでたまたまAIを使った需要予測という話を聞いて、これだと思いました。彼らも営業に専念できるから、前向きにやってくださいと。何事も経験だと思っているものですから、自分自身がたまたまこの弊社で色々経験させていただいている気がして、それが非常に良かったなあと。本当に色々経験したことが今の社長業にも生きていると痛感しています。秦含めて私より年下の従業員にはとにかく色々経験しなさいと口酸っぱく言っています。

ーAI活用を通して、今後どうしていきたいか。今後の展望などあればお伺いしたいです。

長谷川:需要予測だけではなく、各工場、工程についても、どういうAIがいいのかはまだわからないのですが、AIを活用してデジタル化を図っていきたいというのはあります。弊社の場合まだまだ製造現場はペーパーベースですので、いつまでも紙資源の無駄使いをしていてはいけないものですから、工場も少しづつデジタル化を図っていきたいと思っています。

ーありがとうございました。

product 活用したプロダクト

  • UMWELT ウムベルト

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