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マーケティング視点でDXを加速!DXとマーケティングの関係を解説

 

現在、多くの企業がDX推進に力を入れています。DX推進によって、AIを活用し、企業のマーケティングに活かすことができます。しかし、「DXとマーケティングの関係性が具体的にイメージできない」「実際にDXをマーケティングに活かす方法は?」と疑問に思っている方も多いでしょう。そこで今回は、DXとデジタルマーケティングの関係性や重要性を解説します。

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DXとはどのようなもの?導入が求められる理由やメリット・デメリットを解説

▼社内のデータをAI化するには?
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DXとマーケティングが注目されている

現在、DXとマーケティングに注目が集まっています。DXとマーケティングには、どのような関係があるのでしょうか?ここでは、それぞれの意味と関係性について解説します。

DXとは

DXとは「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略で、最新のデジタルツールやさまざまなデータを活用し、企業の業務効率化や働き方の改革につなげて競争上の優位性を確立するものです。インターネットの活用が進んでいる日本では、他のサービスに負けないためにも、最新技術やデータを駆使して優位性を確保していく必要があります。

DXとIT化の違いとは

DX化とIT化の違いは、デジタルツールやデータを手段として使うのか、目的としているのかどうかです。DX化は、デジタルツールやシステムが、あくまでも手段であり、最終的なゴールをビジネスモデルの変革としています。一方、IT化は、デジタルツールやシステムの導入によって業務効率化の達成を目的としています。したがって、IT化を達成した先にDX化があることになります。

マーケティングとは

マーケティングとは、単なる市場のリサーチではなく、企業の経営活動に直接関係する課題の解決を進めることです。企業では、顧客へ商品やサービスを販売することで売上を得ています。マーケティングは、売上につながるために、顧客のニーズや市場動向を把握した上で、企業が抱える課題解決方法を実践していきます。最近は、マーケティングといってもデジタル技術を活用した「デジタルマーケティング」や、オンライン上の集客を目的とした「Webマーケティング」に力を入れる企業が多くなっています。

DXとマーケティングの関係性

DXを活用することで、企業のマーケティング活動は今まで以上に効率化します。マーケティングにおいて、DXによるデータ活用はとても重要です。従来は、商品やサービスの販売側が、直接顧客にアプローチしていました。しかし、最近では、インターネットの普及により、消費者側が選択する時代になったのです。その結果、DXによって単純なデジタル化を実現するのではなく、データを活用できるマーケティング視点を持たなければいけない状況となりました。

スムーズなDXの導入プロセス


スムーズにDX導入を進めるためには、以下の5つのプロセスが重要です。

  • デジタル化を進める
  • 業務効率化を実施する
  • データ共有基盤を構築する
  • 組織を構築する
  • デジタル技術を基盤に活動する

デジタル化を進める

まずは、社内に蓄積しているデータのデジタル化を進めて、分析できるようにします。社内には、データベースに格納されているもの、Excel内で管理しているもの、PDFや書類で管理しているものなど、さまざまな形式のデータが存在しています。データをデジタル化することで、データの活用につながっていきます。

業務効率化を実施する

続いて、デジタル化したデータを各部門などの特定範囲で活用し、業務改善を行っていきます。ここでは、部門間の情報を共有するのではなく、あくまでも部門内だけの情報を活用して、効率化を実現します。例えば、部門内での担当者ごとの営業成績があったとすれば、勤務内容のデータと紐づけて非効率な業務がないかを洗い出します。

データ共有基盤を構築する

先ほどは部門内だけのデータでしたが、ここでは部門をまたいだデータ活用の基盤を構築します。部門をまたぐことにより、その部門で保持していなかった新たなデータを活用できるため、新たな発見につながるかもしれません。例えば、営業部門にマーケティング部門の情報が共有されることで、市場動向や競合他社との状況を加味した営業が可能となります。

組織を構築する

データ共有基盤の構築後は、活用するための組織作りを進めていきます。組織としては、データ活用をする専門的な組織を設置し、さまざまな部門間をつなぐ役割を持たせるのが効果的です。この段階では、データ活用の基盤がすでに整っているため、新たな施策を打ち出す準備を進める必要があります。

デジタル技術を基盤に活動する

最後に、デジタル技術を基盤に企業活動を行います。ここまでで全ての基盤構築が完了しているため、具体的な事業計画案などを経営層が中心となって、発信していく必要があります。

DXとマーケティングの必要性が高まっている


現在の動向を見てみると、DXとマーケティングの必要性は高まってきています。ここでは、必要性が高まったことによる影響を見ていきます。

社会のデジタル化が進んでいる

総務省の「情報通信白書」によると、インターネット利用率が年々増加を続けており、2020年時点で80%を超えています。高い利用率の要因となったのが、スマートフォンの普及で、2010年にわずか9.7%だった保有率が、2018年には79.2%まで増えています。ビジネスにおいても、SNSの活用やクラウドの利用、そして、テレワークの導入などが積極的に行われています。以上のことから、社会全体でデジタル化の動きが強くなっているといえるでしょう。

消費活動が変化している

社会のデジタル化に伴い、ユーザーの消費活動も変化を遂げています。今までは、ユーザーに対して、企業側がアピールをしてマーケティング活動を行っていました。しかし、最近はインターネットの普及により、ユーザーが時間や場所を問わずに情報を入手できるようになったため、自身のタイミングで商品やサービスの購入を決断できる時代になったのです。また、フリマアプリやネットオークションなどの消費者同士がやり取りをするビジネスが拡大しており、消費活動が大きく変化していることが分かります。

競合優位性の保持が難しくなっている

DX変革によって、新しいビジネスモデルが提供されていくため、今までと同じ集客販売モデルでは、ユーザーの獲得や維持が困難になってしまいます。多くの企業がDXを導入しているため、導入に伴って、新たなビジネスモデルの形成にも取り組んでいるでしょう。その結果、社会全体にさまざまなビジネスモデルが溢れ、古いやり方の企業は淘汰される時代になりつつあります。ビジネスモデルの変化に対応するためにも、DX変革は必要不可欠です。

マーケティングDXを実践しよう

DXとマーケティングの必要性が高まったことによる影響が分かったところで、実践する方法が気になるでしょう。ここでは、DXとマーケティングを組み合わせた「マーケティングDX」の実践方法を解説します。

マーケティングDXの概念

マーケティングDXとは、マーケティングに関わる全般的な業務をデジタルツールによって効率化し、得られたデジタルデータを活用して、新たなビジネスや組織を生み出すことです。マーケティングDXにより、顧客体験の変革が起きることで、顧客満足度の向上につながります。例えば、さまざまな店舗で導入されているモバイルオーダーは、顧客が非接触で商品を受け取れることから、顧客満足度を大きく向上させています。

生産性向上のための業務自動化

マーケティング業務は、膨大なデータを分析するため、多くの労力を必要とします。マーケティングDXでは、RPAツールやMAツールなどのデジタルツールを導入していくことで、単純作業の自動化や効率的なデータ管理を実現できるのです。さらに、DX化を推進するためには、現状の把握から課題点を見つけて解決して、今までブラックボックス化していた業務の改善をすることが重要です。

蓄積データによる定量的な判断

マーケティングDXでは、業務支援ツールを導入するため、さまざまなデータを蓄積していきます。その結果、蓄積したデータをAIなどの技術を使って分析することで、精度の高い戦略立案が可能です。精度の高い戦略立案は、意思決定をするときの判断材料になり、常に変化を続けるマーケティング市場にも対応していくことができます。

AIを活用した新商品開発

マーケティングDXは、AIを活用したデータ分析に力を入れています。まずは市場や顧客の情報を収集するデータ基盤を構築し、AIを活用したデータ分析をすることで、顧客ニーズや市場傾向を把握できます。分析した結果は、企業の新たな商品開発やサービス開発にもつながっていくでしょう。

「UMWELT」でAIを活用したマーケティングDXを推進しよう

マーケティングDXに取り組みたい企業の方には、TRYETINGが提供するノーコードAIクラウド「UMWELT」がおすすめです。UMWELTは、社内にある既存のデータを取り込むだけで、誰でもかんたんにAIによるデータ分析が可能です。例えば、旅行バス会社のWILLER EXPRESS様の事例では、約20路線250便の曜日単位の需要予測をUMWELTで実施し、広告施策の最適化で高いパフォーマンスを発揮しました。

まとめ

多くの企業では、自社の商品やサービスを販売するために、さまざまなマーケティング活動をしています。最近は、マーケティングとDXを組み合わせたマーケティングDXが重要とされています。UMWELTでは、AIによるデータ分析を誰でもかんたんに行うことができ、データドリブンなマーケティング施策最適化を実施することが可能です。最新のDX動向や導入事例を見たい企業担当者様は、下記サービスページをぜひご一読ください。

参照文献

令和3年度 情報通信白書 インターネットの利用状況|総務省
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd242120.html

WRITING BY

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