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DXの次には何がくる?トレンドワードや技術動向を解説

 

経済産業省がDX推進をしていることもあり、多くの企業がDXへ注目を集めているでしょう。では、DXに次に来るビジネストレンドにはなにがあるのでしょうか。ここでは、将来的に予想されるビジネストレンドのキーワードについて解説します。

▼更にDXについて詳しく知るには?
DXとはどのようなもの?導入が求められる理由やメリット・デメリットを解説

▼社内のデータをAI化するには?
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そもそもDXとはどんなもの?


まずはDXの概要からおさえていきましょう。

DXの概念

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、人々の生活を豊かにする目的でデジタルツールの導入や活用を進めることです。我々の生活には、さまざまなところでITの仕組みが導入されています。例えば、普段連絡のやり取りをするメールシステムやLINE、TwitterなどのSNSもデジタルツールを活用した仕組みといえます。このように、我々の生活を豊かにしていくのがDXです。

DX推進は日本社会の課題

DX推進は、日本社会が抱えている課題を解決するためにも重要です。日本では、IT人材の不足や「2025年の崖」問題が課題とされています。現在、デジタル化によってIT人材の需要が高まっている一方で、多くの企業で人材が不足しているのです。特に、AI人材やデータ活用に特化した人材はDX推進において必須と言われています。続いて2025年の崖とは、企業で古くから運用しているシステムが残存することで、2025年までに最大で12兆円のコストが発生するとした課題です。古いシステムは、独自のカスタマイズを施してブラックボックス化が進み、メンテナンスに大きな運用コストがかかってしまいます。こうした課題を解決する糸口として、DX推進が求められているのです。

DXの先を見据えた行動が必要

DX推進をしている一方で、推進後のその先を見据えた行動も大切です。例えば、DXによってAIなどのデジタル技術の活用が一般的になれば企業を取り巻く環境が一変します。企業が生き残っていくためには、企業としての優位性を保っていくためにトレンドや最新の技術を活用していかなければなりません。トレンドや技術の詳細は、後ほど詳しく解説します。

DXの次にくるものとは?


DXの次には、以下の概念が来ると言われています。

  • VX
  • GX
  • SX

それぞれ解説しましょう。

VX

VXとは「Virtual Transformation(バーチャルトランスフォーメーション)」の略で、現実と仮想空間の融合を実現する概念です。VXでは、主に「AR・VR・MR」の3つを総称したXRの技術が活用されます。例えば、フェイスブックが提供するXRを活用した「Facebook Workrooms」がVXの一つだと言えます。Facebook Workroomsは、一般的に活用されているWebミーティングの機能に加えて、XR技術を活用して360度全方向で会議ができるプラットフォームです。このように、今までにはなかった次元を追加することでさらなる社会変革を実現していけます。

GX

GXとは「Green Transformation(グリーン・トランスフォーメーション)」の略で、二酸化炭素などの温室効果ガスを排出しないような体制への転換を指します。近年、二酸化炭素による環境問題は深刻化しており、地球温暖化が促進され続けているのです。DXによって我々の生活が便利になったとしても、地球で安全に住めなければ意味がありません。したがって、GXによる社会経済の変革は今後も求められていくでしょう。

SX

SXとは「Sustainability transformation(サステナビリティ・トランスフォーメーション)」の略で、企業を継続的に運用させていくこととESG(環境・社会・ガバナンス)とのバランスを保つ経営、もしくは企業を支援する投資家との対話のあり方を変革する指針です。企業は、存続するためにも商品やサービスを消費者に売っていかなければなりません。しかし、稼ぐ力だけを追い求めるのではなく、社会的な立ち位置についても意識する必要があります。また、企業の存続と社会的な立ち位置を明確にした上で、投資家との対話を強化するのが大切です。将来へ向けた展望を対話し、継続的に理解を得ながら運営していくことで社会の変化に合わせた柔軟な経営を保っていけます。

DXの次を支える最新技術


DXの次を支える最新技術としては、主に以下のものがあげられます。

  • AI
  • デジタルツイン
  • XR
  • 量子コンピュータ
  • 5G

AI

AIとは、人間の知的行為の一部をソフトウェアを用いて人工的に再現したものです。人は生活の中で多くの推測や判断を行っていますが、AIは判断をするためのパターンやルールなどの特徴を自動で抽出し、AI自体で判断できます。また、AIは企業の業務効率化としての利用だけではなく、私たちの生活をより豊かなものにしています。例えば、声をかけるだけで利用できるスマートアシスタント、今後のトレンドを分析する需要予測、不良を検知する異常検知などさまざまな分野で活用されているのです。AIは今後も精度が上がっていき多くの場面で利用されていくと予想されます。

デジタルツイン

デジタルツイン(Digital Twin)とは、日本語に訳すとデジタル空間上の双子という意味を持ち、現実社会に存在する物理的なモノから得られるさまざまな情報をデジタル空間に転送して利用する技術のことです。例えば、製造業のライン現場で利用している機械で考えてみましょう。普段は問題なく稼働している機械でも、ある日突然動かなくなることがあります。そこで、デジタルツインによって機械から情報を収集して検知したら停止させるなどの処理を実装することで事前に対応できます

XR

XRとは、現実空間と仮想空間を調和することで現実にないものを認識させる技術の総称です。XRに含まれる技術としては、「VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)」などがあげられます。そもそもXRが生まれた理由として、上記3つの技術を複合した技術が登場したため、定義が難しいとされたためです。例えば、ゲーム業界に登場したVRを活用したものは、VRとARを組み合わせたコンテンツとなっています。しかし、VRかARのどちらかを決めるのが難しいため、XRという概念が登場したのです。

量子コンピュータ

量子コンピュータとは、今までのコンピュータよりも難易度の高い計算を可能にした次世代技術のことです。2019年には、Google社が最先端のスーパーコンピュータを活用して1万年かかると言われていた計算をたった3分で解く「量子超越」と呼ばれる成果をあげました。今後も、さまざまな企業で量子コンピュータの研究や開発は進んでいくでしょう。

5G

5Gとは「5th Generation」の略で、第5世代移動通信システムのことです。今までは4Gが主流でしたが、5Gの登場によってさまざまな可能性が生まれました。5Gは4Gと比べて通信速度が約20倍になったため、今まで以上にシームレスな通信が可能です。5Gは機械等での活用も期待されるため、先述したIoTの活性化にもつながるでしょう。

まずはDXから!今からできることは?


さまざまなトレンドや最新技術を紹介しましたが、まずは企業のDX化から取り組んでいくのが大切です。まずはじめに実践できるDXとしては、主に以下の取り組みがあげられます。

業務を自動化する

まずは、AIを活用した業務の自動化です。特に、定常業務などの単調な作業はITツールやRPAツールに仕事を任せるのがおすすめです。事前にシステムへ動作手順を学習させておくことで、決められた時間にRPAツールが起動して自動処理をしてくれます。例えば、毎日株価情報を確認してExcelへ転記するという処理をしていれば、RPAツールが取得から入力までを自動で行ってくれるのです。

コミュニケーション手段を増やす

コミュニケーションは、チャットやビデオ会議といった方法を社内で活用しましょう。最近は、リモートワークが中心の社会となってきたため、チャットやWeb会議の活用が求められます。コミュニケーションの手段を増やすことで、そのときの緊急度合いに応じた利用ができるのに加えて、作業と並行しながらシームレスな情報交換を実現できます。

クラウドサービスを使用する

クラウドサービスは、インターネット上にあるリソースを活用したサービス形態です。自社でサーバー等の準備が不要であるため、利用開始までがスムーズです。導入のハードルが低いことで、企業でもすぐにビジネスを改善できるのが特徴です。

ノーコードAIクラウド「UMWELT」でDXの次に備えよう

企業では、まずはじめにDXから進めていく必要があります。しかし、DX人材やリソース不足によってなかなか導入を進められない企業が多いです。そこでおすすめしたいのが、TRYETING社が提供している「UMWELT」です。

UMWELTは特別な環境を用意することなく既存システムをAI化できる上、既存システムのAI化に伴うコストを大幅に削減できます。また、クラウド型のツールであるため環境構築不要で安価な初期費用です。UMWELTは、小規模な企業でも高度なAIを駆使して業務の効率化を図ることができます。

まとめ

DXの次には「VX・GX・SX」といったさまざまな概念があり、それに伴う最新技術も登場しています。こうしたDXの次に備えるためには、ひとまずDXの推進から進めていくのが大切です。しかし、DXが導入までに至らない企業も多くみられます。そこで手軽にAIで業務効率化を図りたいとお考えの方は、TRYETINGまでぜひお問い合わせください。

参照文献

Quantum supremacy using a programmable superconducting processor|nature(2019)
https://www.nature.com/articles/s41586-019-1666-5

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