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TECHNOLOGY

教育DXとは?デジタル時代に求められる新たな教育の形

経済産業省がDXを推進していることもあり、さまざまな業界でDXへの取り組みがされています。教育業界にもDX化は求められており、デジタル時代に適応するためのさまざまな施策が必要となっているのです。しかし「なぜ教育現場にDXが必要なの?」「教育現場へのDX導入がうまく進んでいない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、教育DXを知りたい方に向けて、教育DXのメリットや課題について解説します。

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教育DXとは何か?


そもそも教育DXとはどのようなものなのでしょうか?ここでは、教育DXの目的と日本における現状を解説します。

教育DXの目的

教育DXの目的は、今までの平均主義・減点主義から脱却し、集団ではなく個人に焦点を当てて教育をすることです。これまでの教育は集団授業を主軸とし、個性よりも全体に合わせた方針で行っていました。その結果周りに合わせるようになってしまい、個人の持ち味を最大限に活かせなかったのです。そこで、教育DXによってデジタルツールを活用し、個人教育の最大化とクリエイティブな学びを実現する試みがなされています。

日本の教育現場のデジタル化は遅れている

2018年にOECD(経済協力開発機構)が実施した『OECD 生徒の学習到達度調査2018年調査(PISA2018)のポイント』によると、日本はコンピュータを使って宿題をする頻度が最下位でした。結果から分かる通り、日本では教育現場にICTを導入できておらず、教育現場のデジタル化が遅れていることが分かります。

教育DXは「教育のデジタル化」ではない

教育DXは、今まで使っていた紙の教材をデジタル化してタブレットの参照を可能にしたり、黒板での授業を電子に変えたりする教育のデジタル化ではありません。教育DXでは、利用するデバイスをデジタル化させるよりも、これまでの学習方法や校務の在り方をガラッと変えるような変革が重要なのです。ここで指している変革は、目的の項目でも解説した個人教育の最大化などがあげられます。

教育DXの事例を紹介


実際に教育DXとして取り入れられている事例には、下記のものがあげられます。

  • 遠隔教育
  • AIドリル
  • 児童生徒ボード

遠隔教育とは、オンラインを通じて自宅からでも授業を受けられる教育スタイルです。近年は新型コロナウイルスの影響で、対面での授業が難しくなってきたため、遠隔教育を活用した学校が増えています。

AIドリルとは、タブレットで利用できる学習アプリのことで、個人の回答結果に応じた問題を出題してくれるのが特徴です。AIの活用により、個人のレベルに応じた問題が出題されるため、学習効率を上げながら勉強に取り組めます。

児童生徒ボードとは、生徒一人ひとりの情報を可視化したシステムです。ボード内には、出欠情報・活動記録・保健室利用記録などの学校生活での情報や、クラス内での様子などを記録しています。他にも、学習に関するロードマップや家庭内での様子も記録されており、教員が生徒全員を把握しやすいシステムとなっているのです。

教育の場でDXが必要とされる理由


教育の場でDXが必要とされる理由には、主に以下の3つがあげられます。

  • リモート授業の需要
  • 社会の変化に対応するため
  • 文部科学省がICT教育を推奨しているため

リモート授業の需要

1つ目の理由は、新型コロナウイルスの影響でリモート授業の需要が急増したためです。新型コロナウイルスの流行によって、多くの学校でリモート授業が必要となりました。現在はリモート授業に伴ってデジタル教材の活用が進んだため、結果的に教育DXの推進につながっています。

社会の変化に対応するため

2つ目の理由は、デジタル化が進んでいる社会全体の変化に対応するためです。最近はDX推進を始めとして、我々の生活の様々な部分がデジタル化されています。こうしたデジタル化に対応するためにも、教育の中で生徒自身がITリテラシーを身につけ、正しい方法で活用していく必要があるのです。

文部科学省がICT教育を推奨しているため

3つ目の理由は、教育の振興に携わる文部科学省がパソコンやインターネットを駆使した情報通信技術の活用を推奨しているからです。日本は、世界と比べてIT教育に遅れを取っているため、世界に追いつくためにもICT教育を取り入れていかなければなりません。また、ICT教育の推進と同時に「GIGAスクール構想」の実現を目指しています。GIGAスクール構想については、次の段落で詳しく解説します。

GIGAスクール構想とは?


「GIGAスクール構想」とは、文部科学省が提唱している教育概念のことで、デジタル化に対応できる人材の育成を目的としています。GIGAスクール構想では、2018年より「1人1台」を前提とした端末環境を整備する「未来の教室」実証事業をスタートしました。この実証事業は、ICTを活用したデジタル端末を文房具として普段使いできる環境づくりを目指したものです。その結果、2021年4月の段階で全国の小中学校の約9割が1人1台への情報端末付与を達成したのです。

教育の場でDXを推進するメリット


教育の場でDXを推進することにより、生徒や保護者、そして学校側にとってもメリットが得られます。それぞれのメリットを解説しましょう。

生徒と保護者にとってのメリット

生徒と保護者にとってのメリットとして、以下のことが挙げられます。

  • リモート授業によって場所を問わずに学習可能
  • 連絡手段の効率化
  • 学習の理解度がわかる

リモート授業は自宅から参加できるため、移動時間の短縮になります。また、怪我などで移動が困難な場合においても、楽に授業が受けられるでしょう。

また教育DXは、デジタルツールを活用した教育現場に変革していくため、学校と家庭間の連絡もデジタル上でできるようになります。例えば、急な欠席時に電話ではなくチャット等で連絡をしたり、学校への提出物をオンラインで送信したりすることで、保護者の負担が減るでしょう。

さらに、教育DXによって生徒一人ひとりの学習を記録できるシステムの導入を進めるため、授業ごとの理解度を可視化できます。生徒自身が得意と不得意を判断できるため、自主学習時にも学習の効率化につながるのです。

学校側にとってのメリット

教育DXにより、学校側にも下記のメリットがもたらされます。

  • 長時間労働の是正
  • データ分析による業務の効率化

教育現場では授業後に事務作業等をしなければならないため、長時間労働が問題視されています。こうした事務作業を効率化するためにも、RPAによる処理の自動化などを導入することで、労働時間の減少につながるでしょう。また、教育DXは生徒一人ひとりのデータを共通のデータ基盤に蓄積していくため、それを分析することで次回の授業などに活かせます。

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教育DXを推進する際の課題


教育DXを推進するときには、主に以下4つの課題が考えられます。

  • 教員たちの意識改革が必要
  • インフラ整備にコストがかかる
  • IT技術への知識と理解が必要
  • デジタル機器利用に関するルールが必要

教員たちの意識改革が必要

教育DXでは、生徒だけではなく教員たちの意識改革も必要です。生徒へのデジタル端末の付与が完了したとしても、効果的に扱わなければ宝の持ち腐れとなってしまいます。デジタル端末を活かせるかどうかは、教員がそれをどれだけ効率的に扱えるかにかかっているため、オンラインを活用した教育方法を身につけていかなければならないのです。

インフラ整備にコストがかかる

教育DXを実現するには、デジタル化に適応したインフラ整備も進めなければなりません。デジタル端末だけではなく、学校のネットワーク構成やサーバーの構築が必要になる可能性もあるため、全て揃えるまでに多大なコストが発生してしまうでしょう。また、学校側だけではなく、生徒の自宅にもインターネット環境などのインフラ整備が必要となるため、保護者に説明して納得をもらったうえでの推進が求められます。

IT技術への知識と理解が必要

教育の場でDXを導入するためには、教員・生徒・保護者それぞれにICT技術への理解が必要です。教員には、デジタル端末を活用した新たな授業スタイルを進めるための基本的なITスキルが求められます。生徒側も、今後のデジタル化社会で生き残っていくためにも、一定のITスキルを身につけておく必要があります。最後に、保護者のサポートも重要です。生徒がどのような教育方針で進めているのか、どのような課題を持って取り組んでいるのかを理解することで更に教育DXの効果を高められるでしょう。

デジタル機器利用に関するルールが必要

デジタル端末は、勉強以外にもさまざまな利用ができます。生徒が利用する場合は、一定のルールや端末ポリシーを割り当てる必要があるでしょう。最近では、SNSを通じてのいじめや個人情報の流出など、インターネット上でさまざまな社会問題が起きています。こうした問題を防ぐためにも、ルールの策定や意図しない操作を防ぐ仕組みの構築が大切です。

AIを教育に活用するなら「UMWELT」がおすすめ

ここまでの解説で、教育DXを進める重要性や課題が見えてきたと思います。教育DXを推進することで大きなメリットがあるものの、さまざまな課題によって上手く進められない現状があります。そこでおすすめしたいのが、TRYETING社が提供している、ノーコードAIクラウドUMWELTです。

UMWELTは特別な環境を用意することなく既存システムをAI化することが可能で、AI化に伴うコストも大幅に削減できます。AIアルゴリズムはさまざまな用途に利用できるため、教育にAIを活用したい方にもおすすめです。また、簡単なドラッグ&ドロップ操作でAI化を実現できるため、DX人材が不足している現場でも導入を進められるでしょう。

まとめ

教育DXは今までの教育方針とは異なり、個性を更に伸ばすような指導スタイルです。多くの学校に導入されることで、日本全体のレベルアップにもつながっていくでしょう。しかし、いざ教育の現場でDX化を進めようと思っても、長年使われ続けているレガシーシステムの残存やDX人材の不足によって、なかなかDX化が進まないと悩んでいる光景も多く見られます。UMWELTは、導入時から運用後のサポートまで充実しており、初めての導入でも安心してご利用できます。これからDX化を推進していきたいと考えている方は、「UMWELT」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

参照文献

生徒の学習到達度調査 | OECD(2018)
https://www.mext.go.jp/content/000021454.pdf

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