BUSINESS

物流の基本と改善のポイントを解説!活用アイテムや成功事例もチェック

 

新型コロナウイルス感染症の影響もあってEC市場が拡大し、物流企業はこれまで以上に効率良く荷物を運ぶことが求められています。課題を具体化し、改善していかなければなりませんが、どのように取り組めばよいのでしょうか。

この記事では、物流の改善策や成功事例を紹介します。最後まで読んでいただければ、自社の改善に生かせる方法が見つかるでしょう。

物流改善に必要な基礎知識


新型コロナウイルス感染症の影響によるEC市場の拡大、少子高齢化などから日本の物流業界は大きく変わりました。企業は、改善を繰り返してこの変化に対応していかなくてはなりません。改善に取り組む前に、物流や改善に関する基礎知識をチェックしましょう。

物流改善とは

日本は少子高齢化に伴い、生産年齢人口が減少しています。その影響を受け、物流業界はドライバーを中心に人材確保の課題に直面しています。このままでは、荷物を運びたくとも運べない事態にもなりかねません。

物流業界は現場の生産性適正化・最大化が求められています。そのためには、物流の結果であるアウトプット量を増やす、もしくはプロセスや人材、ハード面の投入リソースを減らすことが必要です。

物流とロジスティクスや流通との違い

物流と同義に捉えやすい言葉として、ロジスティクスと流通が挙げられます。

調達・生産・保管・輸送といった流れを意味する物流に対し、その流れを一元管理することをロジスティクスと呼びます。複雑な物流を効率化するためにロジスティクスは欠かせません。物流はロジスティクスの一部といえます。

小売店などを通じて、消費者へと物を運ぶ物理的な移動を意味するのが物流です。流通は、物だけでなく所有権・お金・サービスなどの流れを指すため、流通の中に物流も含まれます。

物流の目的

生産者と消費者の間には、空間的・時間的な隔たりがあり、隔たりを埋めるのが物流の目的です。これまでの物流は、生産者と消費者の間にある空間的・時間的なギャップをいかに短縮するかが重要でした。優れた商品でも物流が機能しなければ消費者には届けられません。

現在の物流は、コスト削減・効率化をした上で、正確な場所に短時間で荷物を運ぶことが求められています。在庫切れや過剰在庫がなく、効率的に荷物を運べる仕組みを構築しなくてはなりません。

物流の機能

物流は以下の6つの機能で成り立っています。

・配送・輸送
荷物を運ぶ機能です。荷物を運ぶ距離が短距離なら配送、長距離は輸送と呼びます。

・保管
適切な管理下で荷物の数量・品質・価値を保つ工程です。

・荷役
船やトラックへの荷物の積み込み、積み下ろし作業を指します。荷ぞろえや積み付け、運搬、棚入れ、仕分け、ピッキングなども荷役の役割です。

・包装・梱包
資材を使って外部からの物理的ダメージから荷物を守ります。

・流通加工
ラッピングや箱詰め、輸入品の日本語版説明書封入などを行う作業です。流通加工の機能があることで、消費者の負担が減り商品価値の向上につながります。

・物流情報システム
上記5つの機能を効率化するための情報システムです。代表的として、倉庫業務なら倉庫管理システムが挙げられます。

物流の領域

物流は以下の5つの領域で成り立っています。

・調達物流
商品を製造するために欠かせない部品・原材料をサプライヤーから工場まで調達する領域です。

・生産物流
調達した部品・原材料の管理、包装、倉庫への発送までの流れを指します。調達物流だけでなく、次の販売物流との連携が大切な領域です。しっかりと連携を取ることで、納期や出庫管理の最適化につながります。

・販売物流
物流センターや小売店などを通じて、商品を消費者へと届ける領域です。近年はEC拡大に伴い、生産者から直接消費者に届けるBtoC物流が増加しています。

・回収物流
容器・包装の回収と再資源化を行う領域です。

・消費者物流
消費者物流とは、一般消費者対象の物流を指し、引っ越しや宅配が該当します。

物流改善の現状と問題点


改善に取り組む前に、物流業界がどのような問題を抱えているのか把握しましょう。働き方改革関連法施行により、物流業界は大きく変わります。ここで紹介する現状を踏まえ、問題点を回避した上で改善に取り組むことが大切です。

物流の2024年問題

2024年問題とは、2024年4月からドライバーの時間外労働時間の上限に制限がかかることで、物流企業全体に発生する問題の総称です。

働き方改革関連法によって、ドライバーの時間外労働時間が年間960時間までに制限されます。ドライバーの労働時間が短くなることで、企業はドライバー不足の問題を抱え、社員は時間外労働で得ていた分の収入が減少します。

運べる荷物量も減るため、物流企業は収益減少を避けられないでしょう。

ハードへの投資

ハードとは車両・倉庫・設備・拠点など有形のリソースのことで、導入費用が高く、回収するまでに長い期間がかかるのが特徴です。一度導入すると簡単に変更できないことから、投資したハードが改善時の障壁になることもあります。

ハードを処分するのは簡単ではありませんが、現状に適さないと判断したら、処分を検討することも大切です。

人材の確保

物流業界は、拘束時間や残業時間が他の産業に比べ長い傾向があります。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、全産業平均の年間労働時間が2,112時間だったのに対し、大型トラックドライバーは2,544時間、中小型トラックドライバーは2,484時間と400時間前後長い結果でした。

また、年間所得額も全産業平均を下回っています。物流業界に対するネガティブなイメージに加え、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少も人手不足に拍車をかけている要因です。

物流改善を進めるポイント


物流業界は機械化や自動化が進んでいるとはいえ、手作業による業務も残っており、改善する余地があります。ここからは、物流業務の改善につながるポイントを3つ紹介します。これらのポイントを知れば、改善内容がイメージできるでしょう。

業務を効率化する

業務フローを見直し、単純化を目指しましょう。複雑な作業を単純化することで作業スピードがアップし、ミスが起きにくくなります。また、作業効率も上がるため、配置する人員を最小限にできるなど人件費削減にもつながるでしょう。

他にも、非効率なまま進めている定型業務はないか、作業の重複はないかなどの見直しも大切です。

業務を可視化する

作業の無理・無駄・むらを減らすには、社員の能力と作業量を把握し、業務を可視化することが大切です。働く社員が多いほどスキル差が生じやすく、生産性にも影響します。スキルの足りない社員を対象に改善し、社員間で作業量を調整しましょう。

作業量と能力のバランスが取れると、ミスの削減や作業効率アップにつながります。

コスト削減に取り組む

荷主から荷受人まで荷物を運ぶ際には、さまざまなコストがかかります。例えば、運送・輸送時の燃料代や高速料金、倉庫への保管費用、入出荷時の荷役費用、物流管理費用といった費用です。

物流に関するコストの5割は運送・輸送費用で、人件費も含まれます。しかし、人件費を削減すると、社員のモチベーション低下や退職者の増加といった影響を与えかねません。まずは自社のコストを把握し、削減できる部分を洗い出しましょう。

物流改善に効果のあるアイテム

物流改善に活用できるアイテムとして、ハンディーターミナルとRFIDリーダーが挙げられます。

ハンディーターミナルとは、データ収集用の携帯端末です。バーコードを読み取ることでデータを収集し、サーバーに転送します。手書き台帳による管理は手間と時間がかかるだけでなく、見間違えや記入ミスが起こりかねません。

ハンディーターミナルを利用することで、正確かつスピーディーに作業を進められます。

RFIDリーダーは、ICタグ・RFタグを非接触で読み書きする端末です。障害物の影響を受けにくく、複数のタグを一度に読み取れるという特徴があります。

物流改善に成功した企業の事例


「物流改善のポイントは分かっても具体的な方針が決まらない」といった方は、事例を参考にするのがおすすめです。物流企業では、自社が抱える課題を具体化して改善できた事例もあります。紹介する5つの事例から、取り入れられる内容がないかチェックしましょう。

ハードの投資額の改善に成功

この事例の課題は、「在庫総数に加えて在庫保管単位数が大幅に増加していたこと」「計画時の在庫保管単位と販売実績に差が生じていたこと」の2点です。

改善策として、在庫保管単位の小さな荷物の売り切りと、販売頻度の低い荷物を対象とした同一ロケーションへの格納を実施しました。

メイン倉庫の保管数量がアップしたことで、外部倉庫のスペース削減に成功しています。メイン倉庫で保管する荷物の在庫保管単位も増加し、外部倉庫との横持ち輸送も減りました。

トラックの待機時間改善に成功

この事例の課題は、入荷キャパシティー不足が発生したことによる在庫欠品です。コンテナからの荷降ろしを優先したことで、作業スペースの圧迫や運搬に使う台車不足が発生し、一部の荷物をパレット保管せざるを得ない状況でした。

入荷した荷物を検品・格納のリードタイムで仕分けすることで、リードタイムの短い荷物の回転率がアップし、台車に空きが生まれるように改善しています。さらに、トラックの接車時間と台数をあらかじめ設定して、トラックの待機時間も削減しています。

人材不足の改善を実現

この事例の課題は、非熟練者と熟練者のスキル差が大きく、生産性低下を招いていたことです。

それぞれの作業風景を比べると、非熟練者の場合、次工程への移行時とイレギュラー対応に時間がかかっていました。ワンポイントマニュアルを非熟練者に携行してもらうことで、習熟スピードと生産性アップを実現しています。

また、作業リーダーとイレギュラー対応者を増員し、イレギュラー発生時の停滞時間削減にも成功しています。

輸送費の削減を実現

この事例の課題は、BtoCの売り上げが伸びて1出荷当たりの荷物量がアップし、宅配便コストの対売上比率が上昇したことです。

解決策として、宅配業者に価格交渉をし、運賃表を見直しました。BtoB向けで利用していた路線便に宅配便の一部を委託する方法に変更した結果、宅配便・路線便の平均単価が下がり、宅配便・路線便全体のコスト適正化を実現しています。

業務可視化と効率化で作業ミスを防止

この事例の課題は、倉庫作業における数量間違いや取り違えといったミスです。ハンディーターミナルを導入したことで作業の精度がアップし、人為的ミスの大幅な軽減に成功しています。

付属品にもバーコードを付け、ハンディーターミナルで管理できるように改善しました。マニュアルを作成したことで誰でも同じように使えるようになり、教育時間の短縮にもつながっています。

UMWELTは物流改善に役に立つ!


物流改善に役立つツールを探している企業様には、TRYETINGが提供するUMWELTをおすすめします。UMWELTは、アルゴリズムを組み合わせるだけで、データを活用した業務効率化が図れるツールです。ここでは、UMWELTの魅力と企業の導入事例を紹介します。

物流の業務効率化に最適

UMWELTは、在庫管理や需要予測といった業務効率化に役立つ機能を備えています。Excelなどにまとめた販売実績や品番のデータがあれば、マウス操作でアルゴリズムを組み合わせるだけでよいので簡単です。

ノーコードAIのため、専門知識は必要ありません。新たな人材を確保することなく、既存の社員だけで物流改善に取り組めます。

物流業界の導入事例

トラック物流改善システムを自社開発する3Gサポート株式会社様は、AI実装にUMWELTを導入しています。

荷物量・作業時間の予測機能を実装することで、最適な物流ダイヤを生成することがUMWELT導入の目的です。これまでは自社で予測していましたが、精度が上がらずにいました。

UMWELTで作業時間を予測できれば、トラックダイヤの最適化や作成工数削減が可能となり、ドライバーの負担軽減につながります。今後は、需要予測や在庫管理に生かす方針です。

(参考: 『【3Gサポート様】UMWELT活用事例|補助金活用でトラック物流改善システムに荷物量や作業時間を予測する機能を実装|TRYETING』

まとめ

物流業界は、2024年問題や人手不足などさまざまな課題を抱えています。改善策として考えられるのは、ツールを使用した業務効率化や各コストの削減です。成功事例を参考に、自社に合った取り組みを見つけましょう。

業務効率化できるツールを探している企業様には、UMWELTをおすすめします。UMWELTは、専門知識がなくとも物流業務を改善できるツールです。無料相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

WRITING BY

TRYETING

公式

TRYETING公式です。
お知らせやIR情報などを発信します。