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物流をアウトソーシングする5つのメリット!選ぶポイントも紹介

 

物流のアウトソーシングは、物流需要の増加を原因とした人手不足や長過ぎる労働時間といった問題を解決できる手段です。専門の企業に業務をアウトソーシング(委託)することで、品質・業務効率の向上を図りたいと考えている企業も多いのではないでしょうか。

この記事では、物流をアウトソーシングするメリットとデメリット、委託先の企業を選ぶポイントも紹介します。

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物流のアウトソーシング(委託)とは


eコマース需要の増加やインターネットの普及により、物流業では人材不足の解消や労働時間の適正化、業務の効率化といったさまざまな課題が生まれました。物流のアウトソーシングは、その解決に重大な役割を果たすもので、多くの企業が活用を始めています。

ここでは、物流のアウトソーシングとはどのようなものか、自社物流との違いは何かを解説します。

物流業務の課題解決と強化に役立つサービス

物流のアウトソーシングとは、物流業務におけるいくつかの作業を外部の物流サービス専門企業に委託することです。アウトソーシングをうまく活用すれば、自社物流では難しい課題の解決や業務効率の向上が図れます。

経済産業省と中部経済産業局が公表した「物流アウトソーシングマニュアル」によると、31.3%の企業が物流改革の方法としてアウトソーシングを活用しているという調査結果が出ました。中でも、電気機械の製造業、食品・雑貨の卸売業、機械の卸売業での活用が多い傾向です。

自社物流との違い

自社物流とは、物流センターやトラックなどの設備を保持し、物流業務全般を自社で賄う業務形態を指します。eコマースビジネスを始めたばかりの企業や物流倉庫を持つ大企業に多い形態です。

物流のアウトソーシングを活用することで、在庫管理や出荷作業、検品のような多くの業務を委託できるため、人材や時間のリソース不足の解消につながります。

物流アウトソーシングで委託できること


アウトソーシングできる物流業務には、入荷から出荷までの基本作業、在庫管理、流通加工などが挙げられます。近年では顧客対応・返品処理を含めたフルフィルメントサービスを展開する企業も増加しました。

ここでは、物流アウトソーシングに委託できる主な業務を紹介します。

入荷・入庫

入荷・入庫は、物流業における基本作業です。物流センター(物流倉庫)が指定の商品を受け取り、目視とハンディー機器で商品の種類・数を確認します。商品番号やバーコードが付いていない商品は、貼り付ける作業も必要です。

商品の種類・数が確認できたら、倉庫内にある指定の棚に入庫し、管理します。

検品・セット組

企業の要望によっては、検品を行う場合もあります。設定した検品の内容・基準に従い、破損や汚れがないかを確認する作業です。

また、セット売りの商品を入庫前にひとつにまとめる作業も必要です。在庫管理やスペースの関係で、出荷直前に行う場合もあります。

在庫管理

入荷した商品の正確な個数を把握し、品質を保ちながら管理するのが在庫管理です。倉庫内の温度や湿度の管理が重要で、特に食品は冷蔵・冷凍倉庫を必要とします。温度管理が難しい商品は通常倉庫よりコストが高額ですが、物流アウトソーシングにより管理を任せたい企業は少なくありません。

入庫前にチェックした商品番号やバーコードを使い、定期的に在庫状況を確認する作業も必要です。

帳票発行

商品の注文があったとき、最初に行う作業が帳票発行です。帳票とは、納品書、送り状、ピッキングリスト、伝票などを指します。注文を受けた企業から倉庫を管理する企業に送られた帳票データに基づいて、データと商品を照合し、出荷準備をします。

近年はペーパーレス化が進んでいるため、送り状のみを発行する企業も少なくありません。

ピッキング・梱包

帳票データに基づいて、在庫保管エリアから商品を取り出す作業がピッキングです。ピッキングリストにある商品番号やバーコードから、商品の保管場所を見つけます。現在は、ピッキングロボットを導入し、業務の効率化を図る企業が増えています。

商品の中には、ラッピングや衝撃吸収材・チラシの同封が必要なものもあります。これらは梱包前に行う作業のため、事前に確認することが大切です。

出荷・配送管理全般

商品の梱包が終わったら、輸送会社へ引き渡します。その際に、輸送会社の手配や契約運賃の施行、追跡番号の通知も行います。

また、顧客の不在や受け取り拒否、商品の不備などによる返品処理も業務のひとつです。その場合、検品や委託先の企業への返送、再入庫作業もしなくてはなりません。

物流をアウトソーシングする5つのメリット


物流をアウトソーシングすれば、自社の保管スペースの確保や設備の購入が不要になります。特に物流業務を始めたばかりの企業は、管理面だけでなく、業務の流れや品質においてもメリットを得られるでしょう。

ここでは、物流業務をアウトソーシングするメリットを詳しく紹介します。

業務効率の向上が図れる

物流業務に精通する人材が社内にいない場合、「予定通りに業務が進まない」「必要以上に手間がかかる」といった問題が生じることがあります。それに伴い、重要な業務に手が回せなくなることもあるでしょう。

物流アウトソーシングに業務を任せれば、商品企画や販売促進といったコア業務に専念できます。物流業務以外に集中することで、社内の業務効率が上がり、売り上げの拡大も狙えるでしょう。

コスト削減につながる

物流アウトソーシングを活用すれば、人件費、在庫管理費、輸送費、荷役費などを削減できます。特に自社物流における人件費や在庫管理費は、出荷件数にかかわらず必要となる固定費のため、削減できるのは大きなメリットです。

物流アウトソーシングは、物量によって毎月の金額が変動します。物量が少ない時期には費用を抑えられるのも利点です。

物流品質の向上が期待できる

迅速で丁寧な対応で、物流品質の向上につながる点がメリットです。需要の拡大によって物量が増加すると、自社物流の業務が窮迫し、ヒューマンエラーが起こりやすくなります。検品・梱包作業の質が低下する恐れもあるでしょう。

物流アウトソーシングでは、ミスが起きやすい工程をしっかりと管理・把握しているため、正確性の高い業務が期待できます。

需要増に対応できる

需要増への対応が可能なのも魅力です。例えば、テレビや雑誌、SNSの広告によって商品の需要が増加した場合、平常時と同じ業務でも梱包や発送といった物流品質に問題が生じるかもしれません。人手不足解消のため、人材を増加する手間もかかります。

物流アウトソーシングを活用すれば、急な需要増に対しても商品発送の遅延や品質の低下がなく、安定したサービスを提供できるでしょう。

ニーズに対応したサービスを提供してもらえる

物流業界では、ロボット、機械、システムなど新しい設備が次々に登場しています。商品の品質と業務効率の向上には、最新設備の導入が効果的です。ただし、自社物流で設備を何度も買い替えるのは容易ではありません。

物流アウトソーシング企業は、多くの企業の依頼に対応できるように最新設備を導入しています。迅速で高品質なサービスが期待できる他、ニーズに合ったサービスを提案してもらえるでしょう。

物流をアウトソーシングするデメリット

物流アウトソーシングの導入は、自社に合う企業の選定が難しいことがデメリットです。冷蔵・冷凍倉庫の有無だけでなく、導入している設備、倉庫の稼働時間、配送管理の正確さなど、さまざまな確認事項があります。

また、企業間で何度もヒアリングや打ち合わせが必要で、導入までに時間がかかることもデメリットです。連携がしっかりできていないと、手違いやミスが起こるリスクがあります。トラブルが起きた際の責任の所在も決めなければなりません

将来的に自己物流の導入を検討している場合、ノウハウが蓄積できないこともデメリットといえるでしょう。外部の企業に任せきりにすると、物流業務の流れが分からず、現状の把握と人材育成に時間がかかります。

物流アウトソーシングはいつ検討する?


物流のアウトソーシングには多くのメリットがある一方、デメリットもあります。導入に関しては慎重に検討しましょう。急いで導入しても、自社に合わない業務形態であれば課題は解決しません。

ここでは、物流アウトソーシングを検討するのに適切なタイミングを説明します。

出荷業務が追いつかないとき

物流事業が軌道に乗り、急激に需要が増加すると、出荷業務や在庫管理が追いつかない場合があります。一時的に人員を増加すれば改善できますが、人材雇用や売り上げが低迷したときには対応が大変です。

自社のリソースが足りなくなったタイミングで物流アウトソーシングを導入すれば、物流業務を効率的に回せるでしょう。

倉庫スペースが足りないとき

取扱商品が増えると、その分の在庫スペースが必要です。自社でスペースを確保できない場合、物流アウトソーシングを検討しましょう。新たな倉庫を建設するまでの一時的な導入にも役立ちます。

倉庫スペースの狭さで品質の低下やミスが起こるリスクを考えると、導入を検討するメリットは十分にあるでしょう。

売り上げの安定が見込めたとき

売り上げの安定が見込めたときも検討のタイミングです。物流業務をアウトソーシングに任せることによって、社内では商品開発や販売促進などのコア業務に専念できます。物流業務以外に注力することで、さらなる売り上げ拡大が目指せるでしょう。

eコマースサイトを始めるとき

eコマースサイトを始めたばかりの企業は、物流業務の知識がないケースがあります。また、ECサイトの運営を安定させるために注力しなければならない業務が多く、物流業務の知識を増やす時間を作れません。

物流アウトソーシングに業務を任せれば、自社物流の設備を整える必要がなく、商品開発や集客などのコア業務に時間を費やせます。高い物流サービスを提供できることから、顧客満足度も向上するでしょう。

商品企画や販売促進ができていないとき

需要が急増すると物流業務が忙しくなるため、梱包や出荷に人手が必要です。物流業務の人材を増やすと、商品開発や販売促進、マーケティングに配置できる人材が減る恐れがあります。

人手が必要な物流業務を外部の企業に委託することで、自社の人材を効率良く配置できます。物流アウトソーシングを検討するには最適のタイミングです。

物流アウトソーシングを選定する4つのポイント


アウトソーシング先を選ぶ際は、倉庫の種類や規模、業務形態の他にもいくつかのポイントがあります。自社と連携しやすい企業を見つけるためにも、ポイントを押さえてしっかり選びましょう。

ここでは、物流アウトソーシングの選定に役立つ4つのポイントを紹介します。

サービスシステムは適切か

物流アウトソーシングには「定額系物流サービス」と「カスタマイズ系物流サービス」があります。定額系は倉庫スペースの使用料、在庫保管料、配送料など、あらかじめ設定されたサービスと料金を選択するタイプです。

カスタマイズ系は、企業の課題や目的に合わせて作業内容をカスタマイズします。自社の物流業務のうち、どの程度を委託する必要があるか考え、サービスを選びましょう。

自社の業務形態に最適な費用相場か

自社の物流業務に何が必要か把握し、最適な費用で連携できる企業を選びましょう。システム利用料や保管料は固定費として必要です。費用相場は、システム利用料が2万円〜5万円、保管料が4,000円〜7,000円程度です。

ピッキングや検品、梱包にかかる変動費は、物量によって異なります。検品料は1個10円〜30円、梱包料は段ボール1箱150円〜300円が相場です。自社の平均物量を計算し、見合った料金か見極めましょう。

サービスの幅が広いか

物流アウトソーシングには、入荷や出荷のような基本的な業務だけでなく、商品の注文処理や顧客対応を代行するフルフィルメントサービスもあります。自社の物流業務にどこまでのサービスが必要か検討し、十分なサービスを提供する企業を選びましょう。

また、トラブル時の対応も重要です。専門知識のある人材の有無や過去のトラブルの解決方法を把握しましょう。サービスが多様で、フォローもしっかりとした企業に委託すれば、業務効率だけでなく企業の信頼度も向上します。

信頼につながる実績・評判はあるか

自社と同じ商材やeコマース物流、BtoBとBtoC物流を取り扱ったことがあるか確認しましょう。商材やBtoB・BtoC物流は、それぞれ取り扱い方法や業務の流れが大きく異なるため、実績があると安心して委託できます。

また、eコマース物流はシステムに対応するWMS(倉庫管理システム)の導入が必要です。丁寧な梱包や迅速な出荷が求められるため、過去の実績や評価もチェックしましょう。

TRYETINGの『UMWELT』は物流アウトソーシングに役立つ!

物流アウトソーシングの導入には、企業間の連携が重要です。『UMWELT』は、在庫管理や需要予測、自動発注、シフト作成ができる他、外部サービスとのAPI連携も可能です。物流アウトソーシング先との連携にも役立つでしょう。

また、ノーコード予測AIで、専門的な知識がなくても導入できます。自社業務を最適化できるため、物流のアウトソーシングだけでなく自社物流にも生かせるでしょう。

まとめ

物流のアウトソーシングは、業務の効率化、コストの削減、品質の向上などさまざまなメリットを得られる手段です。企業の選定には時間がかかりますが、最新の設備で高品質なサービスを提供してもらえるため、顧客満足度の向上が期待できます。

物流アウトソーシングで重要な企業間の連携には、UMWELTが役立ちます。専門知識がなくても簡単に利用できるノーコード予測AIで、導入しやすいプラットフォームです。導入を検討している方はぜひお気軽にご相談ください。

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