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DXに欠かせないデジタル技術要素「ABCD」や関連技術を徹底理解!

 

dx 技術

IT技術の進化とともに、テレビや新聞などでDX化に取り組む企業のニュースを目にする機会が増えています。DX化を進める上で必要なデジタル技術の要素を、「ABCD」で表しているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。

この記事では、DXに必要なデジタル技術には何があるのか、関連技術も併せて紹介します。

▼更にDXについて詳しく知るには?
DXとはどのようなもの?導入が求められる理由やメリット・デメリットを解説

▼社内のデータをAI化するには?
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DXの概要をおさらい

DX推進に必要なデジタル技術を知る前に、まずはDXの概要をしっかりと理解できているか確認しましょう。DX推進の言葉を目にする機会はあっても、DXがどのようなものなのか、理解できていない方もいるかもしれません。

ここでは、DXの概要や必要性、国内企業の取り組み状況を解説します。

DXの意味

DXとは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略称です。AIやビッグデータ、IoTなどのデジタル技術を用いて業務効率化を図ったり、古くなったシステムから脱却して企業文化を変革させたりすることです。

また、革新的なビジネスモデルを生み出すことで競争上優位な立場を確立させ、ユーザーにより良い生活を送ってもらうことも含まれています。

なぜDXが必要なのか

企業のDXが求められるのは、「2025年の崖」問題があるためです。2025年の崖問題とは、2018年のDXレポートで経済産業省が警鐘を鳴らしているものです。

2025年までにDX化を実現できずに企業の競争力が低下した場合、年間12兆円もの損失が生じるかもしれないと、予測を発表しました。経済産業省は、これを「2025年の崖」という言葉を使ってDXの必要性を訴えています。

DXレポートには経済損失以外にも、「デジタル競争に負ける」「システム維持管理費の高騰」「保守運用に携わる人材が確保できなくなる」「災害やサイバー攻撃によるデータ損失などのリスクが高まる」などのシナリオも発表されました。

日本国内のDX推進の現状

2025年の崖問題や新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、DXに取り組み始めている企業は増加しているものの、多くの企業で共通の課題が発生しています。

DXを進めていくなかで発生した課題は、DX人材の不足やシステムの老朽化です。国内企業の多くが、次世代の働き方に向けた新たなスキルを身に付ける取り組みを行っていません。また、社内に教育できる人材がいないケースもあります。

システムが老朽化していれば、DX人材を確保できてもスキルが無駄になってしまうことから、他の企業へ離れてしまうこともあるでしょう。そのため、新たなシステムが求められます。

DX推進に欠かせないデジタル技術要素「ABCD」を解説


DXの推進に、多くの企業が最先端のデジタル技術を使っています。「ABCD」とは、DX推進に欠かせないデジタル技術の頭文字です。

ここでは、ABCDがどのようなデジタル技術のことなのかを解説します。ただし、企業によって掲げるデジタル技術が異なる場合があります。

A:AI

AI(Artificial Intelligence)は、人工知能のことです。第3次AIブーム真っただ中にある現在、音声認識・画像認識・自然言語処理・予測・制御などがIoTと組み合わされ、さまざまな用途で実用化されています。

AIがさらに社会に広まれば、人的ミスを削減できる分、製品の完成精度の向上や人材不足問題の解決にもつながるでしょう。

B:ビッグデータ・ビジネスインテリジェンス

ビッグデータとは、複雑で膨大なデータの集まりのことです。社内外に散らばっている情報のうちから、必要な情報のみを収集・抽出・管理し、自在に共有や分析ができる基盤の意味合いがあります。

ビジネスインテリジェンス(BI)とは、ビッグデータの情報を可視化やレポート出力する技術です。データマイニングやデータアナリティクス、データビジュアライゼーションなどもビジネスインテリジェンスの一部です。

DX推進に欠かせないデータを蓄積・分析し、視覚的に表現する方法として、ビッグデータとビジネスインテリジェンスが使われています。

C:クラウド

クラウドとはクラウドコンピューティングの略です。インターネットを通じてサーバーやソフトウエア、ストレージを利用する技術です。AIやビッグデータ、ビジネスインテリジェンスは、一般的にクラウド上に提供されます。

ネットワーク上の仮想空間を利用するため、ハードウエアのようなレガシーシステムの問題も懸念されます。インターネット環境さえあれば、場所を問わずソフトウエアの利用やデータの共有が可能です。

C:サイバーセキュリティー・カスタマーエクスペリエンス

DXが進み、インターネットを通じて動作するシステムや端末が増えると同時に、サイバー攻撃などのセキュリティーリスクも高まります。不利益を被らないためにも、セキュリティー対策を講じて、不正アクセスや情報の流出を防がなくてはなりません。

カスタマーエクスペリエンスとは、商品を購入した顧客が手に入れる価値や体験のことです。顧客のレビューなどから得られる情報を基に、企業は未知のニーズを見つけ、新たなビジネスを生み出すことにつなげます。

D:デザイン思考・データ統合

DX推進には、データを基に顧客が持つ課題やニーズをリサーチし、革新的な価値を生み出す必要があります。デザイン思考とは、これらを実現するために使われる手法です。

一方のデータ統合とは、あらゆる部署や部門に散在している形式の異なるデータを分析しやすい形に変えることです。さまざまなデータを統合できる点では、ビッグデータと類似しています。

DX推進を支える重要な技術

DXで成果を得るために必要なデジタル技術は「ABCD」と呼ばれる要素だけではありません。

DXを進めていく上で、基本的なデジタル技術に加え、関連する技術や開発手法も把握しておくことが大切です。ここでは、5つのデジタル技術と開発手法を紹介します。

IoT

IoT(Internet of Things)は、あらゆるものをインターネットに接続することです。家電製品や道具などに取り付けたセンサーで得た情報を、インターネットを通じて収集します。センサーで得られる情報は、製品やサービスの使用状況などさまざまです。

さらにAIと連携させれば、IoTで収集したデータを分析し、業務効率化やマーケティング施策に生かせます。

アジャイル開発

従来は、開発プロセスを決定したら最終形態のシステムを目指す方法で行われていました。一方のアジャイル開発は、優先順序の高い順に小さな規模でリリースするフェーズを繰り返していきながら、最終形態を目指す手法です。

また、アジャイル開発は従来の開発手法よりも小さなリスクで始められるため、開発コストを省けます。

マイクロサービス

マイクロサービスとは、複数の小さなサービスを組み合わせ、ひとつの集合体を構築する技術です。

マイクロサービスで開発された各サービスはそれぞれが独立しており、APIなどを使って通信します。独立していることから、変更を加える際にも必要最低限の範囲で済むことや、トラブル時の発生源の特定がしやすい点が特徴です。

このような特徴があるマイクロサービスは、修正を繰り返すアジャイル開発との親和性が高い技術でもあります。

5G

5Gは、次世代の通信規格です。現在主流の4Gよりも高速・低遅延・大容量でデータ通信ができます。膨大なデータを通信するIoTの実用化の拡大には、5Gは欠かせない技術です。

DX推進には、さまざまな機器や施設にコンピューター制御を用いるスマートオフィス化が欠かせません。5Gが普及すればスマートオフィス化が進み、DXの推進に追い風が吹くでしょう。

XR

XRとは、仮想世界を体験できるVRや、仮想世界と現実世界を組み合わせて見せるARなどの技術の総称です。

VRやARの他に、MR(仮想世界と現実世界を密接に融合させ、ARよりもバーチャルな世界を体感できる)や、SR(過去の映像を現在の映像に重ね合わせる)があります。

XRの技術は、ゲームで利用されているイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、今後はバーチャル会議や遠隔操作、シミュレーションなどのビジネスシーンでも活用されることが期待できます。

DXのデジタル技術を扱うために必要な人材

企業のDX実現には、デジタル技術だけでなく人材も必要です。ここでは、DXで求められる人材を紹介します。社内に必要な人材がいなければ、育成したり新たに採用したりしなくてはなりません。社内に該当する人材がいるかチェックしましょう。

プロデューサー

プロデューサーとは、デジタルビジネスやDXを推進するリーダー格の人材です。プロデューサーは、デジタル技術を活用する能力が求められる他、自社のビジョンも深く理解しておかなくてはなりません。

また、課題を設定して実行できる能力や、部署の垣根越えて事業を推進できるマネジメント能力も必要です。

ビジネスデザイナー

ビジネスデザイナーは、デジタルビジネス・DXの企画や立案、推進を行う人材です。顧客のニーズに応えられるような新商品の発想力が求められます。

プロデューサーの下でビジネスモデルの企画を行うため、自社のビジョンを詳しく理解しておくことも必要です。

アーキテクト

アーキテクトとは、DXおよびデジタルビジネスに関するシステム設計ができる人材です。

ビジネスデザイナーやプロデューサーが企画したデジタルビジネスを実現させるために、システムエンジニアが行うような要件定義や設計、開発サポートも担います。

エンジニア・プログラマー

エンジニアとプログラマーは、アーキテクトが設計した仕様に基づき、プログラミング・コーディング・テストを行う人材です。

他の人材との関わりを考慮すると、AIやIoT、機械学習に関する知識も求められます。社内で人材確保ができない場合は、外部への委託も可能です。

データサイエンティスト・AIエンジニア

AIエンジニアは、AIや機械学習の仕組みを作る人材です。

データサイエンティストは、AI、IoTから得られたデータをどのように利用するか考える役割を担います。また、課題解決の提案も担うため、コンサルタント業のような職種ともいえます。

UXデザイナー

UXデザイナーとは、デジタルビジネスやDXのシステムのユーザー向けデザインを行う人材です。システムは、どれだけ優れていてもユーザーが使いづらさを感じてしまえば、徐々に使われなくなってしまいます。

顧客体験向上のためのデザインスキルだけでなく、最新のトレンドを反映できる力も必要です。

TRYETINGの『UMWELT』ならDX人材は不要!

デジタル技術を扱うためには、さまざまなスキルのある人材が必要です。しかし、必要な人材がすぐに確保できないこともあるでしょう。人材確保の課題を解決してデジタル技術を導入したいなら、TRYETINGの『UMWELT』をおすすめします。

UMWELTは誰でも簡単に利用できるノーコードAIです。プログラミングなどの専門知識は不要で、需要予測や在庫計算ができます。需要予測に必要なデータは、普段使用しているExcelやCSVなどのデータを活用できるのが魅力です。

UMWELTの導入事例を紹介

UMWELTを導入している企業様は、小売業や旅行業、建設業などさまざまです。ここでは、UMWELTを導入している企業様の中から、2社を例に紹介します。導入事例を見れば、DXが成功した先にある自社の姿もイメージしやすくなるでしょう。

豊田合成様のUMWELT活用事例

豊田合成様は、自動車のゴムや樹脂部品の開発、生産を行っている企業です。材料データをAIで解析し、新材料や代替材料の開発の効率化を図る目的で、UMWELTを導入しました。

画像データや文字情報、過去の数値データなどの処理にUMWELTを活用し、要因解析を行っています。

(参考:『【豊田合成様】UMWELT活用事例|社内のデータ解析や先行開発にUMWELTを活用|市場の変化で複雑化するサプライチェーンマネジメントに対応|TRYETING』

オルビス様のUMWELT活用事例

オルビス様は、スキンケアや化粧品、栄養補助食品などの通信販売事業を行う企業です。海外展開やBtoB事業への参入計画を立てており、販売方法のみならず、在庫管理方法まで変えています。

十分な在庫量を確保するスタイルから、在庫数を減らすようになったため、需要予測が重視されるようになりました。既存のシステムでは対応できなかったBtoB向け商材の需要予測も、UMWELTで実現しています。

(参考:『【オルビス様】UMWELT活用事例|市場の変化で複雑化するサプライチェーンマネジメントに対応|TRYETING』

まとめ

DX推進に欠かせないデジタル技術は、AIやビッグデータ、データ統合などさまざまな種類があります。デジタル技術を使って成果に結び付けるには、知識を持った人材も確保しなくてはなりません。

少子高齢化による人材不足が深刻な日本にとって、DX技術に関する知識のある人材を確保するのは困難かもしれません。TRYETINGのUMWELTなら、専門知識不要でAIによる需要予測や在庫計算が可能です。無料相談も行っていますので、お気軽にお問い合わせください。

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