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AIの活用アイデア事例10選!職場にAIを導入するメリットとは?

AIは日常の様々な場所に活用されており私たちの生活を豊かにする上で欠かすことのできない技術です。しかしいざどこに使われているのかと聞かれたとしてもすぐに答えられない方が多いのではないでしょうか?

そこで今回は、AIがどのようなシーンに使われて私たちの役に立っているのか、具体的なアイデア事例をご紹介します。

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AIがサポートできる5つの能力

AIが具体的にどのようなシーンに使われて私たちの生活に役立っているのかを知るには、AIが私たちに対してどんなサポート能力を持っているかを把握することが大切です。

そこでまずは代表的なAIのサポート能力である「音声認識」「画像認識」「自然言語処理」「予測分析」「異常検知」について紹介します。

文字変換や機器の操作をする「音声認識」


音声認識とは、身の回りのデジタル機器が私たちの会話や特徴的な音を読み取って自動的に処理をしてくれるようにするサポート能力です。例えばスマートフォンに自分の声を読み取らせることでそれを文字に変換したり、スピーカーに声で指示を伝えることで音楽を再生したりするシーンで活用されています。

画像の特定や認証をする「画像認識」

画像認識とは、カメラに映った映像や写真を読み取って、誰が映っているのかであるとか他の画像とは異なるものを特定するのをサポートしてくれる能力のことです。スマートフォンの写真を自動的に分類する機能の実現や、工場で生産している製品に欠陥がないかどうかのチェック、また顔認証によるセキュリティなどで活用されています。

言語を処理して抽出する「自然言語処理」

自然言語処理とは、プログラム言語などに頼ることなく、私たちが日常的に使っている言語を機器に読み取らせて処理を行うことをサポートする能力で音声認識にも関係します。そのほかにも日本語から英語に自動で翻訳する機能や迷惑メールなどのフィルター機能、インターネット検索などの技術に活用されています。

事象を予想して対策を提案する「予測分析」

予測分析とは、回帰モデルなどを使って過去の事例を学習し、これから起こりうる事象を予測して将来の対策などに役立てることをサポートする能力です。株価の動向を予測して金融資産の運用をサポートするサービスや、天候や曜日などの情報から小売店の売上高や来店者数を予測することで店舗運営の人員配置対策などの提案に活用されています。

異常を知らせる「異常検知」

異常検知とは、機器が過去に収集されたデータの大半とは大きく異なるデータを検知した際に私たちに知らせてくれるようにするためのAIのサポート能力です。画像認識と組み合わせることで、不審人物を特定してアラートを鳴らすような機能であるとか、音声認識と組み合わせることで家畜の鳴き声から健康異常を知らせてくれるようなシステムに活用されています。

AIを活用したビジネスアイデア事例10選


ここまでAIによって実現できる代表的な5つのサポート能力について、その特徴と個別の活用例について紹介してきました。サポート能力は単独でもとても強力ですが、組み合わせることでさらに多様なアイデアを実現することができます。ここからはAIのサポート能力を組み合わせることで具体的にどのようなビジネスアイデアが実現されているのかを紹介します。

AIとアナウンサー

自然言語処理を活用することで、アナウンサーの代わりにAIが自動的に原稿を認識し、人に近い自然なアクセントやイントネーションでの読み上げ音声データを作成するビジネスが展開されています。

このAIはニュース放送や店舗でのアナウンス、イベントでのインフォメーション、災害時のラジオ放送など様々なシーンで活用されています。特に深夜や非常事などアナウンサーがすぐに対応できないシーンでも活用されており、アナウンサーの業務のサポートにもつながっています。

AIと乗り物

自動車やモノレールといった乗り物の自動運転にもAIのサポート能力が複数使われています。

例えば画像認識は走行中の乗り物が通過する道路・線路などの安全確認に使われ、音声認識や異常検知と組み合わせることでさらに高い安全性を確保することができます。自動運転は運転手が注意を払う中で、運転をサポートするようなレベルや、運転手が不在であっても動作できるような高いレベルのものに区分けされて技術開発が進められています。

AIとカスタマーサポート

カスタマーサポートを自動化して業務負担等を軽減するサービスがビジネスとして展開されています。

例えば文字によるサポートであればチャットbot、電話対応であればボイスbotと呼ばれるAIプログラムを用いて実現されます。これらはいずれも自然言語処理を活用しており、ボイスbotはさらに音声認識も組み合わせています。

すべての業務に対応できる保証はありませんが、人的リソースの選択と集中や人為的ミスを避けることができるなどのメリットもあります。

AIと採用面接

採用面接もAIによって自動化するサービスがビジネス化されています。

AI面接のメリットは24時間・世界中どこでも採用面接を実現できる点です。また低コストでかつ採用面接者が異なる場合の採用基準のブレなどをなくすことができます。自然言語処理と音声認識を組み回せることで回答内容のテキスト化して記録に残すことで将来的な人事にも活用することができます。

また画像認識や音声認識を活用してインパクト・理解力・表現力・ストレス耐性といった観察項目を設定することができます。

AIとフロアーサービス

ホテル・オフィスの清掃や、レストランの配膳といったフロアーサービスにもAIを搭載したロボットが活用されています。AIの動作には乗り物同様にAIのサポート能力を組み合わせた自動運転技術が使われています。

トラブル対応など監督者による管理は必要ですが、ロボットを活用したフロアーサービスの自動化は単にスタッフの置き換えにとどまらず、一度に配膳・片付けをできる食器の数を増やすことができるなど、人間以上の働きを担わせることで業務の効率化に繋げることができます。

AIとスポーツ採点

スポーツの現場にもAIが導入されており、画像認識や異常検知を活用することで、演技の採点や反則などの判定の自動化を実現しています。スポーツによっては審判員の判断も従来通り尊重し、プレイヤーの訴えに対して審判員に判断材料を提供する、といった用途にも利用されています。

スポーツ採点への導入は、審判員が選手に対して持っている先入観や無識のバイアスなどを排除することができるために、公平なスポーツ運営に貢献するものと期待されています。

AIと無人店舗

すでに店舗の無人化は様々なレベルで実現されていますが、特にコンビニエンスストアのような品数が多い店舗であっても、AIの画像認識をフル活用することでレジ打ちをすることなく選んだ商品をすべて自動で認識して金額を算出することができます。

また “はいる・選ぶ・でる”というスピーディーさを実現するスマートな買い物体験をすることができる無人店舗も登場しています。完全非接触、かつ省スペース・ローコストな店舗運営が期待されます。

AIと在庫管理


在庫管理は小売業だけなく、研究・開発の現場での薬品などの研究資材管理など幅広いビジネスシーンで必要とされています。在庫管理は日常的に行われるため、AI技術者だけでなくても利用できるようなノーコード予測AIが注目されています。

日常業務で使用するExcelデータと連携することによりプログラムの必要なくCSVファイルに記録されたデータを元にAIの学習を実施し、業務を効率化することができます。これにより需要予測や安全在庫計算の自動化が可能になります。

AIとシフト作成

シフト作成は、スタッフにとってとても負担の大きい日常業務です。そこでシフト作成AIを利用すれば、複雑なシフトもAIがワンクリックで作成してくれます。

シフト作成AIはスタッフの能力に加えて労働基準法や休暇設定も反映させることができます。また複数部門ごとにシフトを分けて作成しなければいけないシーンなどにも対応可能であり、スタッフの希望シフトにも答えることができます。

さらにクラウドサービスであれば、シフト希望の提出は各自のスマートフォンから可能であるため利便性が高まります。

AIと文章作成

AIによる文章作成は、音声認識による文字起こしや、自然言語処理を使った文法添削による校正、予測分析を使ったタイピングの高速化に使われています。また近年の発展は目覚ましく、大規模言語モデルと呼ばれる文章生成AIも登場しており、事前に回答を用意していなくても質問に対して人間と遜色ない返答を文字で返してくれるような機能が実現されています。

一方で質問に対して回答の質が大きく変わってしまうため、プロンプトエンジニアリングと呼ばれる「上手な質問の仕方」に関する研究も始まっています。

企業がAIを活用するメリット

ここまで世の中の多様なビジネスアイデアの実現のためにAIが活用され、サービスとしてすでに展開されている事例について、その特徴とメリットなどと合わせて紹介してきました。最後に、これまで紹介してきた事例を元に企業がAIをビジネスシーンに取り入れて活用するメリットを紹介します。

人手不足の解消になる

AIを活用することで、慢性的な人手不足の解消につなげることができます。少子高齢化が進む日本では労働人口の減少などの理由でこれまで通りの人的リソースをビジネスで確保し続けることは難しくなると言わざるを得ません。AIを活用することで従来では人海戦術的に行われていた業務を自動化することができ、人的リソースの選択と集中を実現することができます。

業務効率化を図れる

AIの活用は人手不足の解消のみならず、従来の業務フローの見直しにもつながります。これまでではどうしても人のチェックや作業が必須であった業務も、これまで紹介してきた事例のようにすべて自動化できるケースが増えてきました。これらを利用することで、不要な作業を削減して業務を効率化し、新しいビジネスに挑戦することができるようになります。

ヒューマンエラーを防げる

AIの活用はヒューマンエラーの防止にもつながります。人間が作業している限り勤務が続くと疲労が蓄積してどうしてもミスが発生してしまいます。AIはコンピュータプログラムであるために繰り返し作業が得意で、ミスを極端に減らすことができます。AIによる自動化は単に効率化だけでなく、業務の精度を担保することにもつながります。

コストを抑えられる


AIの活用による自動化は様々な形でコスト削減につながります。もちろん人的リソースや業務の最適化もそうですが、在庫管理などこれまで現場の経験や勘で行っていた部分を過去のデータに基づいて予測することで、不要な在庫や在庫切れのリスクを減らした業務を実現できます。

容易にデータ分析を行える

AIの利用には関連するビジネスの過去のデータを利用することが不可欠です。AIの活用が進むことで社内データの掘り出しや活用が進み、社内でのデータ分析が活発になることが期待されます。

またAIサービスは一般的な課題や解析内容であればデータアナリストと同様のタスクをこなすことができるものも多く、専門人材を雇用することなく容易にデータ分析を行うことができます。

AIで業務効率化するならUMWELTとHRBEST!

AIによる業務効率化を進めるためには、AIの利用方法に詳しくない社員であっても使いやすいツールを利用することが不可欠です。特に多くのAIの活用で必要とされるプログラミングスキルを必要としないツールを導入すればビジネスにAIを素早く社内ビジネスに取り入れることができます。

この要件を満たすプログラミング不要なAIツールなら、TRYETINGの「UMWELT」「HRBEST」の利用がオススメです。UMWELTを用いることで在庫管理などの予測分析をノーコードで行うことができます。またHRBESTはこの記事で紹介したシフトの自動作成のためのソフトウェアで、わずか2ステップで、スマートフォンからシフト管理を行うことができます。

まとめ

AIをビジネスアイデアの実現のために活用するには、代表的な5つのサポートに能力である音声認識」「画像認識」「自然言語処理」「予測分析」「異常検知」を把握することが第一歩です。本記事で紹介したような、これらを活用したビジネスアイデアを参考に、予測分析やシフト管理がビジネスの改善に必要だと感じられたらTRYETINGのUMWELT/HRBESTの導入をぜひご検討ください。

参考

音声認識に異音検知 産総研発の「音」に特化したAI技術で多様な課題解決に挑む Hmcomm

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