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おすすめのAI開発ツールについて選び方やGUIツールもあわせて紹介

 

AI開発に使うツールは、プログラミング不要のものや無料のもの、有料でも高機能のものなどがあります。また多くの企業が開発していることから、ツールごとの機能や使用感も異なるので、自社に合ったツールを選びたいですよね。本記事ではAI開発ツールの選び方やGUIツールについて紹介します。

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AI開発ツールは業務コストや工数を抑えるために需要が高まっている


AI開発と聞くと、高度なプログラミング言語の知識や、データ分析のノウハウも必要と思われがちです。また、導入に高いハードルがあると感じてしまう方もいるでしょう。しかし、AI開発ツールは、プログラミング言語の知識を必要とせず、マウス操作で扱える手軽さも魅力です。そういった経緯から、プロジェクトを簡単に効率化するツールとして近年注目されています。

AI開発ツールの選び方


AI開発ツールは多くのメーカーからリリースされています。自社の条件に合うものを選ぶことが大事ですが、その際特に重視したいのは以下の3点です。

  • 直感的な操作はできるか
  • どのくらいの価格で利用できるか
  • 環境構築は必要か

以上の条件を踏まえて、ここではAI開発ツールの選び方について解説します。

1.直感的な操作はできるか

AI開発ツールを選ぶ上で最も重視すべきなのは、初心者でも使いやすく直感的な操作ができるかどうかです。高度なプログラミング知識など、専門技能を必要としないツールであれば、教育コストを格段に圧縮できます。

2.どのくらいの価格で利用できるか

たとえ資金があっても、導入コストはなるべく安く抑えたいものです。特に「大手企業が開発したサービスは高いかも…」と思われがちですが、比較的安価、或いは無料で利用できるツールもあります。

3.環境構築は必要か

AI開発において大きな障壁となるのが、実行環境の用意です。「実行環境」とは、プログラムやソフトウェアが稼働するために必要なものが揃っている環境のことを指します。コンピュータそのものであるハードウェアや、プログラムを動かすソフトウェアの環境も必要になります。AI導入に際して、環境構築が手軽にできるかどうかも選び方のポイントです。

AI開発ツールを導入するならプログラミング不要のGUIツールがおすすめ

AI開発ツールの中でも、とりわけGUIツールの導入をおすすめします。その理由としては以下の3つです。

  • プログラミングなしで構築できるため工数を抑えられる
  • エンジニアがいなくても扱えるためAIの開発コストが減る
  • 操作を直感的に行えるため教育にも活用できる

それぞれについてさらに詳しく説明します。

1.プログラミングなしで構築できるため工数を抑えられる

GUIツールの使用には、AIの基本的な仕組みの理解が必要ですが、プログラミングが不要なため、開発工数を減らせます。マウス操作で作れるため、経験のない人であっても感覚的にAI構築が実践できます。

2.エンジニアがいなくても扱えるためAIの開発コストが減る

前述のとおり、GUIツールはプログラミングなしでAI構築が可能です。したがって、AIを作るエンジニアを新たに雇う、あるいは外注する必要が無くなります。また、わかりやすい操作感で扱えるので、AIを扱えるようにする研修も最小限に抑えられます。

3.操作を直感的に行えるため教育にも活用できる

GUIツールは直感的に操作ができるため、教育への活用も見込まれています。プログラムコードを使用するのではなく、視覚的にわかりやすい設計のため、AIの全体像を簡単に把握できます。AIの全体像がわかる人が増えれば、煩雑なプロジェクトでも、ビジネスサイドと技術サイドが、一体となってプロジェクトマネジメントを実現できるでしょう。

おすすめのAI開発ツール


AI開発ツールといっても種類はさまざま。用途やできることの範囲などで使うべきAI開発ツールは変わってきます。「モデル構築」、「データ分析」の分野から2つずつ、操作が容易、且つ高機能なAI開発ツールをご紹介します。

1.モデル構築

まずはモデル構築を目的としたAI開発ツールです。モデルはデータに対して分析処理を担っています。もっと言えばモデル構築とは、すでに用意されているモデル(分析ロジック)の中から適切なモデルを選択することを指します。

Azure Machine Learning Studio

Microsoft Azureが提供する機械学習サービスです。モジュールをドラッグ&ドロップによってつなぎ合わせるだけでモデルを構築でき、GUIで視覚的に確認できます。プログラミングをしなくても十分に機能を利用できますが、プログラミングの知識があればハイエンドな用途へも利用可能です。

Deep Analyzer

高性能GPU搭載のハードウェアと開発ツールのオールインワンパッケージになっているAI開発ツール。オールインワンパッケージとしては、リーズナブルな製品です。深層ニューラルネットの学習状況をグラフで簡単に確認可能である上、学習途中の状況も随時確認できる点が特徴です。

2.データ分析

ビッグデータの時代では、データの分析や活用はますます重要になります。膨大なデータ処理には、ツールの力を借りて、迅速な意思決定に役立てましょう。

Neural Network Console

SONYが開発したAI開発ツールで、ニューラルネットワークを直感的に設計できます。クリックやドラッグ&ドロップで簡単に編集ができるため、コードで表現するよりもわかりやすいのが特徴です。

おすすめのGUI開発ツール


GUI開発ツールは、AI開発ツールの中でもプログラミング言語の記述が不要で、マウスのみで済む等、比較的容易に操作が可能なツールです。「モデル構築」、「データ分析」、「画像認識特化」、「音声認識特化」の4種類別におすすめのGUI開発ツールを紹介します。

1.モデル構築

GUIツールでも「モデル構築」に特化したものがあります。機械学習には欠かせないモデル構築の作業もGUIツールで楽に進みます。

Amazon SageMaker

Amazonが開発した予測アプリケーションを構築できる機械サービスです。強力なアルゴリズムで、機械学習モデルの作成をサポートしています。

Create ML

Appleが提供する、Macで機械学習モデルを構築できるプラットフォームです。SwiftやmacOS Playgroundsなどのツールと一緒に、Macで独自の機械学習モデルを作り上げることができます。モデルをトレーニングすることで、画像を認識する、テキストから意味を抽出する、数値間の関係を見出す、といったタスクを実行できます。

2.データ分析

GUIツールにより、誰でも簡単にデータ分析が可能になりました。ビジネスにデータ分析を取り入れれば、売り上げ拡充につなげられるなど多くのメリットがあります。

Google Cloud Speech-to-Text

Googleが提供する、音声をテキスト変換するWebサービスです。APIは120の言語と方言を認識し、グローバルなユーザーベースをサポートします。

AI画像認識エンジン構築サービス

パナソニックが開発したGUIツールです。パナソニックが長年ものづくりの現場で培ってきたノウハウを生かすことで、「学習データの作成」から「AI画像認識エンジンの構築」まで、ディープラーニングを現場でも使えるようになりました。

3.画像認識特化

画像認識は、画像からその特徴を認識し検出するパターン認識技術の一分野です。画像認識のAI開発ツールの中には、無料で利用できるサービスもリリースされています。

AIメーカー

プログラミング不要で画像認識型のAIを作れるWebサービスです。アップロードした画像データに、ラベル付けをするだけで学習ができます。さらに、こちらのサービスは無料で公開されています。

Labellio

京セラが開発した画像認識特化型のGUIサービスです。プログラミングや画像認識の知識がなくても、画像認識モデルを数分で作成可能です。多様な料金体系があり、無料で導入のお試しができます。

4.音声認識特化

音声認識とは、音声データをテキストデータに変換する技術。スマートスピーカーやAIアシスタントなどで採用されています。

Google Cloud Speech-to-Text

Googleの機械学習技術を使用して音声をテキストに変換できるWebサービスです。APIは、120の言語と方言を認識し、オーディオ内の言語の種類を自動的に検出できます。

commubo

既存の電話システムをそのままに「電話業務のAIロボット化」を実現するサービス。一問一答ではなく、会話の目的に沿って継続的に会話ができる自然会話機能を備えたAIを提供しています。そのため、企業の電話受付やカスタマーサポート、テレマーケティングなど幅広い用途で活用できます。

AIの活用事例


AIを業務に導入すれば、今まで人の手で担っていた仕事を機械が素早く、正確に代替します。浮いた時間をさらなる活動に充てられるので、生産性が上がることでしょう。しかし、いざAIを業務に導入しようとしても、具体的にどこで活用すればいいかわからないかもしれません。そこで、ここからは実際にAIを導入し、活用している事例をご紹介します。

1.質問に自動応答するチャットボット

チャットボットとは、入力されたテキストや音声の解析をし、ふさわしい回答を自動的に答えるプログラムです。チャットボットを導入すると、以下のようなメリットを得られます。

  • 24時間365日自動回答が可能となり、顧客対応時間が拡大する
  • よくあるお問い合わせをチャットボットが対応するので、人件費を削減できる
  • 接客を統一でき、サービス向上を図れる

顧客側としてもコールセンターの待ち時間短縮にもなるため、双方にWin-WinなAI導入と言えます。

2.携帯電話などに搭載されているAIアシスタント

iPhoneだったらSiri、AndroidだったらGoogleアシスタントがAIアシスタントに該当します。これらは暮らしの中で最も身近なAIなのではないでしょうか。また、AIアシスタントに実装されている技術としては大きく以下の3つに分類できます。

  • テキストや音声等の認識
  • ユーザーの置かれた状況や前後の文脈を理解
  • 必要とされるタスクの判断と実行

AIアシスタントという言葉でひと括りにされているため、1つの技術に見られがちですが、実際は複数の技術の複合体です。AIアシスタントは、IoT機器やセキュリティ機器を音声操作できるなど、他の機器の連携に対応できます。さらに、近年は自動車とも連携が可能になっており、機能の連携範囲が日々広がっています。

3.人材採用をAIで行える書類選考ツール

人材採用は書類選考からはじまり、複数回の面接を経て最終的な合否を判断する、といったイメージでしょう。この、いずれの工程においても、人材採用は人の手間がかかる仕事と考えられてきました。しかし、そんな領域でもAIは活躍しつつあります。マイナビと三菱総合研究所が共同開発した「PRaiO(プライオ)」は、履歴書やエントリーシートの内容、文章の特徴などをAIが分析して、会社とのマッチ度や志望度を可視化します。こちらは、サッポロビールをはじめとした複数の企業で実際に採用され始めています。

AI開発ツールをビジネスに導入したいのであればTRYETINGの「UMWELT」がおすすめ

自社でAI開発ツールをビジネスに導入するなら、TRYETINGの「UMWELT」がおすすめです。特徴の1つとして、プログラミングのソースコードを書くことなく、マウスのドラッグ&ドロップ操作だけで高度なアルゴリズムを構築できることが挙げられます。そのため、UMWELTがあればエンジニアを探す必要はなくなります。また、UMWELTは既存の社内システムに手を加えることなくAI化が実現できます。導入時の障壁になりがちな環境構築も不要で、サーバーなどの設備投資も必要ありません。それだけでなく、これまで人の手で行っていた作業も一気に自動化し、大幅な人件費の削減も実現されるでしょう。

まとめ

AI開発ツールの登場により、エンジニアがいなくともAIを社内に導入できる時代になりました。誰でもAIを使える「AI民主化」の時代では、AI開発ツールを使って、チャットボットの導入や人材採用の工数を削減することができるでしょう。UMWELTは既存システムのままAI化ができるので、最小限のコストでAI導入を実現できるのがポイントです。AI開発ツールの候補の1つに、TRYETINGのUMWELTを検討してみてはいかがでしょうか。

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