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【2021年最新】機械学習に必要な資格12選!取得するメリットとは?

 

機械学習は急速に実用化が進んでおり、導入を考える企業も増えてきました。今後も大きな成長が見込める分野なので、今後AI業界で活躍したいと考えている人も多いのではないでしょうか。2017年頃から機械学習関連の資格が次々に誕生しています。自分の保有スキルを客観視するためにも資格取得をすることは役立ちます。今回は、資格取得のメリットやどのような資格があるのかについて詳しく解説したいと思います。

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機械学習に関連する資格を取得するメリット

AIエンジニアなどになりたいと思っている方は、まずは機械学習に関する知識を身に付けなければなりません。「勉強といっても何から始めていいのかわからない…」そんな人は資格に挑戦するのがおすすめです。この章では機械学習に関する資格を取得するとどんなメリットがあるのかを紹介します。

1.スキルの証明になる

機械学習に関わる会社に就職や転職を考えている場合、資格があれば自分のスキルを証明することができます。履歴書の資格欄が空白であるより、資格欄が埋まっている方がアピール力は強くなります。資格を持っていることが、機械学習に関する知識を持っている証明になるので、異業種からの転職を考えている方は特に有効です。また、資格取得に取り組んだこと自体が自己研鑽に努めている自分だと印象を良くしてくれます。

2.キャリアアップにつながる

機械学習の資格取得によって活躍できる職種は「AIエンジニア」や「データサイエンティスト」などです。資格取得を足掛かりに未経験可のエンジニアの求人に応募も可能になります。まずはAI関連の企業で実務経験を積んでいくことで、有名企業への転職も夢ではなくなります。AI業界は先行きが明るく、人材不足などの影響もあり、給料は比較的高水準です。AIエンジニアの平均年収は約599万円(求人ボックス調べ)と、日本の平均年収より高くなっています。

3.学習目標が明確になる

「機械学習の勉強をしてみようと思ったんだけど、なかなか手に付かない…」という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな時、資格試験に申し込むと、受験料を損しないために強制的に勉強をする環境を作ることができます。目標がないと進まないと思っている方は、資格試験への申し込みが勉強に向かうための一つのきっかけになるのではないでしょうか。

4.機械学習のコミュニティに参加できる

機械学習の資格合格をきっかけに入ることができるコミュニティもあります。日本ディープラーニング協会は協会が主催するE資格やG検定合格者限定のコミュニティを運営しています。合格するとSlackグループの招待リンクが送られ、オンライン交流の他、メンバーが主催する勉強会に参加することができ、様々な方法で情報交換や知識のアップデートをしていくことができるようになります。

機械学習に関連する資格12選

機械学習に関する資格にはどんなものがあるのでしょうか。AIエンジニアになるには資格は必須要件ではありませんが、資格を持っていることで、知識があることの証明にもなります。ここでは、機械学習に関する資格12選をご紹介します。初心者でも受けられる資格もあるので、これから資格試験に挑戦したいと思われている方は参考にしてみてください。

1.E資格

E資格はエンジニア向けの資格です。日本ディープラーニング協会が運営する資格で、ディープラーニングを実装するエンジニアを育てるために作られたものです。試験の中ではディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を使って運用できる能力があるかが試されます。受験するには、協会が認定したJDLA認定プログラムで、高等教育機関や民間事業者が提供する教育プログラムを修了する必要があります。試験の出題範囲もプログラムの修了レベルになっています。開催頻度は年3回、受験料は一般で32,400円(税込)です。

2.G検定

G検定もE資格と同様に日本ディープラーニング協会が運営する資格です。Gはジェネラリストを意味しており、非エンジニアの人におすすめの検定です。ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかが検定されます。こちらの検定は受験資格は特にありません。開催頻度は年2回で、受験料は一般で12,000円(税抜)です。オンラインで自宅受験が可能なので、広くディープラーニングの知識を持っているという認定が欲しい方にとっては、比較的受験しやすい検定なのではないでしょうか。

3.ITパスポート

ITパスポートとは、ITを活用する社会人やこれから社会人になる学生が備えておくとよい国家試験で、独立行政法人IPAが行っています。具体的には新しい技術であるAIやビッグデータ、IoT などの概要の他、経営全般、ITセキュリティの知識など幅広い分野の総合知識が問われます。現在企業では、たとえ事務職、営業職であってもITの知識なくしては立ち行かなくなってきています。就職活動の際も自らの知識を証明し、自己アピールすることにも繋がるため、全国の大学では入試優遇措置や単位認定、対策講座を行う学校も増えています。受験はテストセンターのコンピューターを使ったCBT方式。受験料は5,700円で随時実施されています。

4.Pythonエンジニア認定データ分析試験

「Python(パイソン)」とは今最も注目を集めているプログラミング言語で、人工知能などの最先端分野の開発にも使われています。文法が容易なのでプログラム初心者でも比較的開発しやすいのが特徴です。人工知能を開発する能力を示すためにPythonを使える能力があることを示すことはとても重要です。
Pythonエンジニア育成推進協会はこれまで「基礎試験」を運用していましたが、それに加えて「Pythonエンジニア認定データ分析試験」も行うことになりました。「基礎試験」では文法の基礎が問われましたが、「Pythonエンジニア認定データ分析試験」ではPythonを使ったデータ分析の基礎や方法などが問われます。受験方法は、コンピューター上で実施するCBT方式で、受験料は一般価11,000円(税込)で随時実施されています。

5.統計検定

統計検定は、あらゆる分野の情報を的確に取り込み、事業への活用を可能とするデータ統計、分析のスキルが必要とされる検定です。AIエンジニアにとっても、統計処理はもちろんデータ解析などのアナリスティックな数学的知識を身に付けることは重要です。統計検定はレベル5段階に分かれており、自分のレベルに合わせて受験可能です。文系出身者は学習してこなかった数学的データに基づく解析法が身に着くため、自信を持って統計データ分析を行えるようになります。開催頻度は年2回(階級によっては年1回)、2~4級はCBT方式でも受験可能で、準1級以上は会場受験になります。また、検定料は3,000円~8,000円です。

6.画像処理エンジニア検定

画像処理エンジニア検定は、「画像処理分野」の開発、設計に必要な知識の習得を評価する検定です。画像処理技術は近年ニーズの高まっている分野で、ロボット開発、医療や印刷など各分野で用いられています。例えば、QRコードを読み取ることも画像処理技術の一つといえます。デジタル画像技術の開発や運用行うエンジニアを「画像処理エンジニア」と呼び、AIの技術と組み合わせて製品開発を行うことができれば、より積極的に会社に貢献できるようになるでしょう。画像処理エンジニア検定にはベーシックとエキスパートの2つのレベルがあります。ベーシックでは画像処理の基礎知識とプログラミング利用のスキルが問われ、エキスパートでは専門的な理解とソフトウェアやハードウェアのシステム開発まで出題範囲が広くなります。開催頻度は年2回。受験料はベーシック5,600円(税込)、エキスパート6,700円(税込)です。

7.基本情報技術者試験

昭和45年に創設された歴史のある試験。独立行政法人IPAが行う国家試験ということもあり、IT業界への登竜門的な試験となっています。ITパスポートと同じ独立行政法人IPAが行っています。毎年10万人を超える受験者がいる人気ぶりで、プログラマーだけでなく、システムエンジニア、WebデザイナーなどIT業界で働くすべての人に必要とされる普遍的な知識が問われます。
受験者のうち3割は学生が締め、残りの7割の社会人受験者も多くがIT業種に携わる人です。専門学校や大学で資格取得を推奨されることや、入社後の昇進の条件として利用されていることも受験者が多い理由です。試験範囲はPythonやC#などのプログラミング言語の他、経営戦略や事業戦略にまで広範囲に及びます。試験対策に多くの時間を要するため、合格率は35%前後となっています。試験は春季試験と秋季試験の年2回、受験料は5,700円(税込)です。

8.応用情報技術者試験

基本情報技術者試験と同じく、独立行政法人IPAが行う国家試験。基本情報技術者試験がレベル2に区分されるのに対し、応用情報技術者試験はレベル3になります。さらにその上でレベル4の高度情報処理技術者試験を受けたいと思っている人にとっては登竜門となる試験です。知識面では基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は大差が無いといわれているので、基本情報技術者試験で強固な知識を会得しておけば、そのまま応用情報技術者試験にも役立ちます。試験勉強にはAI技術者に必要な知識も含まれるため、基本情報技術者試験に合格した後に挑戦してみるのもおすすめです。試験は春季試験と秋季試験の年2回、受験料は5,700円(税込)です。

9.AWS 機械学習専門認定資格

AWSとはAmazon Web Serviceという米アマゾンが提供するクラウドサービスのことをいいます。AWS 機械学習専門認定資格は、そのクラウドサービス使った機械学習を学んだことを証明するAmazonの公式認定試験です。この資格試験対象者は、「AWSクラウドにおける機械学習の開発や設計、運用を1~2年行ったことに加えて、様々な経験が求められる」と書いてあるため、初心者向けよりは実務経験者向けです。具体的な試験範囲は非公開ですが、AWS認定試験公式サイトで試験ガイドやサンプル問題など、試験準備のためのリソースが公開されています。試験は随時実施の、検定料は30,000円で、オンラインとオフラインどちらでも受験が可能です。

10.AI実装検定

AI実装検定は、Study-AI株式会社が実施している資格検定です。特徴は実際に今のAIで出来る事にテーマを絞りスキルが図られること。具体的には「ディープラーニングの実装に必要な数学の知識」「ディープラーニングの実装に必要なプログラミングの知識」「ディープラーニングの実装について基礎理論の理解」が問われます。A級とS級の2段階に分かれており、A級ではディープラーニングに関する基礎知識、S級では現場での実装を想定した知識や技術が要求されます。AI実装検定は日本ディープラーニング協会が主催するE資格やG検定の準備試験にも利用されることが多く、それらの資格に挑戦する前に取り組むと効果的です。試験はA級が年4回ほど、S級が年1回ほどのスケジュールで行われています。受験料はA級3500円、S級5000円です。

11.データベーススペシャリスト試験

独立行政法人IPAが行う国家試験。レべル1~4まで設定されている中で、レベル4の試験になります。試験対象者には、データベースの専門家として、企業の膨大なデータを管理し、パフォーマンス性の高いデータベースシステムを構築、ビジネスへの活用ができるデータ分析基盤を提供できる能力が求められます。受験者の大部分は、基本情報技術者試験(レベル2)、応用情報技術者試験(レベル3)に合格できる能力を持っている場合が多いです。日本国内で実施されるデータベースに関する試験の中ではオラクルマスターのプラチナ級と並んで最難関と言えます。試験は秋季試験の年1回。受験料は5,700円です。

12.Professional Data Engineer

Google認定資格プログラムのひとつで、データエンジニア関連の資格です。試験ではデータを収集、蓄積して分析や、機械学習やデータ可視などについても問われます。Google Cloudトレーニングプログラムでウェブセミナーなども公開されています。Google Cloud Platformの各サービスの基礎知識、具体的なビジネス要件に合わせたサービスの選択やコンサル能力などが試されます。
試験の難易度は高く、データエンジニアの実務経験がある人でも合格するのが難しいといわれていますが、近年、Google Cloud Platformを利用する企業が増えてきているので、認定を持っていると自分のスキルを証明するのに有利になるでしょう。試験は随時実施。テストセンターまたはオンラインで受験可能です。試験料は200ドル、日本円で支払いもでき、日本語での受験も可能です。

日本ディープラーニング協会(JDLA)とは?

記事中でE資格やG検定を運営する協会として紹介した日本ディープラーニング協会(JDLA)。資格試験の他、公的機関への提言や受験合格者のコミュニティの運営など、AIに関わる人材育成に取り組んでいます。具体的にどのような活動を行っているのかをご紹介します。

1.概要

日本ディープラーニング協会は、ディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力の向上を目指した組織で、設立は2017年と比較的最近です。2024年までに400億ドル(約4.4兆円)を超えると予測されている世界のディープラーニング市場で活躍できる人材を育て、日本の産業競争力を高めることを目指し活動が行われています。理事長は日本におけるAI研究の第一人者で、東京大学大学院工学系研究科教授の松尾豊氏。ディープラーニングをビジネスの核とする企業や研究者が会員として多く所属しています。

2.活動内容

活動の柱は5つで、「産業活用促進」、「公的機関や産業への提言」「人材育成」「国際連携」「社会との対話」を掲げています。カンファレンスやワークショップを開催し、産業や公的機関が必要とする情報を提供するとともに、広く一般社会にも「人工知能」とは何であるかをわかりやすく伝えることも行っています。
人材育成の一環として「JSDA資格試験」を2017年より実施し、ディープラーニングの基礎知識を問う「G検定」とエンジニア人材の育成を目的とした「E資格」の2種類があります。資格試験を行うとともに、協会が認定した事業者がトレーニングを提供しており、また合格者には限定のコミュニティも運営しています。

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社内で機械学習の導入を検討する企業も多いと思います。その運営を行う知識を得るために資格試験に挑戦しようとされている方も多いのではないでしょうか。導入が決まったはいいものの、どこから手を付けていいかわからないといった場合、TRYETINGの「UMWELT」がおすすめです。「UMWELT」は、簡潔で直感的な作業ができるため、難しい知識や煩わしい作業が不要です。
また、既に稼働しているシステムに変更を加えることなくそのまま拡張することが可能です。社内DX化を手頃に素早く、確実に進めたいのであれば「UMWELT」を検討してみるのはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、機械学習における資格についてご紹介しました。幅広い分野でAIの実用化が進んでおり、今後も大きな成長が見込まれる分野です。業界で活躍したいと考えているのであれば、早めに知識を身に付け、昇進や転職への一歩を踏み出すのが重要です。そのために資格試験にエントリーしてまずは勉強をしてみるのはいかがでしょうか。学びを通して知識が増えれば、自信を持ってAI業界で活躍できることにも繋がります。資格には初心者から経験者まで幅広い種類があるので、ご自身に合わせて受験したいものを選んでみてくだい。

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